ウェブブラウザ「Firefox 116」の正式版が公開されました。サイトを閲覧中でもブックマークや履歴、同期タブにアクセスしやすくなるサイドバーが登場したほか、ムービーをピクチャーインピクチャーで再生している際に音量調整が可能になっていたり、「閉じたタブを開く」ショートカットで閉じたウィンドウも開けるようになったりするなど利便性が向上しています。

Firefox 116.0, See All New Features, Updates and Fixes

https://www.mozilla.org/en-US/firefox/116.0/releasenotes/

◆サイドバーが登場

「ブックマーク」「履歴」「同期タブ」へ簡単にアクセスするためのパネルとしてサイドバーが登場しました。サイドバーを表示するには、ツールバーを右クリックして「ツールバーをカスタマイズ…」をクリックします。



アイテム一覧から「サイドバー」をドラッグ&ドロップでツールバーの好きな場所に配置し、「完了」をクリック。



ツールバーの「サイドバー」ボタンをクリックするとサイドバーが表示されます。



サイドバーの一番上に表示されているタブ名をクリックすることで「ブックマーク」「履歴」「同期タブ」を切り替えたり、サイドバーを表示する場所を変更したり、サイドバーを閉じたりすることが可能です。



◆アップデート前にリリースノートへのリンクが出現

新しいバージョンのリリースノートが利用可能になると、アップデート通知に「詳細」リンクが出現し、アップデートする前でも簡単にリリースノートにアクセスすることができるようになりました。

◆任意のファイルをコピー&ペースト可能に

オペレーティングシステムから任意のファイルをコピーして、Firefoxに貼り付けることができるようになりました。

◆ピクチャーインピクチャーに音量スライダーが登場

再生中のムービーをポップアウトする機能であるピクチャーインピクチャーにおいて、音量を調整することが可能になりました。ピクチャーインピクチャーの表示をやや大きめにすることで、音量ミュートボタンの隣にスライダーが表示されるようになっています。



◆HTTP/2のアップロードパフォーマンスが向上

帯域幅が大きいものの遅延も大きい回線状況において、アップロードのパフォーマンスが大幅に向上しました。

◆閉じたタブを開くショートカットで閉じたウィンドウを開けるように変更

これまで、「Ctrl+Shift+t」というショートカットを入力することで閉じたタブを開くことが可能でした。Firefox 116以降は、同じショートカットで閉じたウィンドウを開くことも可能になっています。タブとウィンドウのどちらを開くのかについては「最近閉じたもの」が優先されます。

なお、復元するタブやウィンドウがない場合は間近のセッションを復元するとのこと。

◆その他の変更点

・既存の注釈を編集できるようになりました

◆開発者向けの変更点

・「dirname」属性をサポート

inputおよびtextareaにおいて、入力された文字列の方向を示す「dirname」属性が追加されました。

・CSP3外部ハッシュをサポート

外部のJavaScriptをロードする際に、ハッシュが一致することを検証可能になりました。

・オーディオ出力デバイスAPIが追加される

サイトは音声の出力をシステムデフォルト以外の出力デバイスにリダイレクトすることが可能になります。

・カスタムフォーマッターが利用可能に

JavaScriptのオブジェクトと関数の表示方法をカスタマイズすることが可能になりました。カスタムフォーマッタを利用するには「Ctrl+Shift+i」で開発者ツールを開いた後、右上の「…」をクリックして「設定」をクリックし、「カスタムフォーマッターを有効化」にチェックを入れる必要があります。



カスタムフォーマッターを利用するとオブジェクトや関数を目的に応じた見た目で表示することが可能です。具体的な設定方法はFirefoxのドキュメントに詳しく記載してあります。



また、Firefox 116には複数のセキュリティバグフィックスが含まれています。

なお、次期メジャー版となる「Firefox 117」は現地時間の2023年8月29日にリリース予定です。