"Autonomy Is Crucial to Striking a Great Work / Life Balance"

ワークライフバランスを意識していなくても、仕事とプライベートの境がなくなっていく言われている現在、自分なりのバランスを見出す時代だ。英国のクリエイティブ/コミュニケーション業界向けコミュニティサイトLittle Black Book(LBB)が「Autonomy Is Crucial to Striking a Great Work / Life Balance」として、ある企業の取り組みを紹介している。

ワークライフバランス、ウェルビーイングという言葉をよく目にするようになった。背景の1つがリモートワークの広がりだろう。リモートワークで充実感を感じている人もいれば、仕事と私生活のバランスが崩れた人もいるだろう。改めて働くとはどういうことかを再考するきっかけになった、という人も多いのではないか。

オフィス勤務に戻ったという場合でも、リモートである程度の業務が進むことが証明されたことで、リモートを組み合わせたハイブリッドワークに向かうと言われている。雇用主側も、マネジメントの点から対面を望む一方で、従業員の意向を受けて自社なりのハイブリッドワークの姿を模索しているところも多いのではないか。

リモートでは上司の"監視の目"がない一方で、いつまででも働くことができる。Slackの通知音はあなたが休憩しているかどうかに関係なく、メッセージが入れば鳴る。オフィスなら席を外していない人に話しかけることはできない。だがバーチャルでは可能だ。

やるべきことはきちんとやりつつ、働き方を柔軟にして、生活も楽しむためにはどうすればいいか。

記事では、ベルギーのアニメーション企業Volstokの幹部の意見を紹介する。この企業では、以下のようなルールを取り入れているという。

全社員がミーティングを入れない日を1日設ける

週休3日にして従業員が私用の用事を済ませることができるようにする

継続的に顧客とやり取りしていない従業員はメールのチェックを1日2〜3日にする

従業員は就業時間中にエクササイズしてもよく、そのための許可を得る必要はない

従業員には"リーチされない権利"がある(すぐに応答しなくてもよい)

これらを見ると、この企業では、従業員は指示待ちではなく、主体的に働くことを想定しているといえる。

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