森のたまご

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3月、更生手続き開始決定を受け、スポンサー選定を行っていた

 会社更生手続き中のイセ食品(株)(TDB企業コード:270073572、資本金2000万円、東京都千代田区有楽町2-10-1、更生管財人高井章光氏)など3社を含む鶏卵大手イセ食品グループは、11月25日、(株)SMBCキャピタル・パートナーズ(企業コード:892056304)とスポンサー契約を締結したことを、SMBCキャピタル・パートナーズがホームページで発表した。

 イセ食品(株)は、1971年(昭和46年)6月に設立。グループで養鶏場を運営し、育種から飼育、採卵、加工、配送まで鶏卵関連事業を手掛けていた。自社ブランド卵「森のたまご」、「伊勢の卵」などの鶏卵を大手スーパーマーケット向けに卸していたほか、液卵も取り扱い、2020年1月期の年売上高は約377億2290万円を計上していた。
 
 しかし、3月11日に一部債権者と一部株主から東京地裁へ会社更生法の適用を申し立てられ、同月25日に更生手続き開始決定を受けていた。金融機関よりDIPファイナンスを受けながら、一般取引先に対しては従来の取引条件を維持して取引を継続することを前提に全額の弁済をするとして営業し、スポンサー選定を行っていた。
 
 こうしたなか、今月4日に複数の候補者から最終意向表明を受け、本決定に至った。今後、2023年2月末までに金融債務のカット案などを盛り込んだ再生計画案を提出する予定となっている。

 ※更生管財人の高井章光弁護士の「高」は、正しくははしご「高」です。