染谷有香 撮影/山田健史

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“霊長類最強グラドル”ことグラビアアイドルの染谷有香が、3rd写真集『Dyed in a dream』をリリースした。彼女の魅力を余すところなく詰め込んだ180ページという史上最大ボリュームの同書は、染谷が30歳になって初めて発売する写真集。高身長なスタイルを武器に、グラビア界で遺憾なくその魅力を発信し続けている彼女だが、デビューのきっかけは「テレビの中の人と友達になりたい」というささやかなものだった。芸能界に憧れる少女がいかにして“霊長類最強グラドル”となったのか。染谷のルーツを聞くと共に、女優として展望も語ってもらった。

【写真】30歳を迎えて美しさに磨きがかかる染谷有香 撮り下ろしカット

幼い頃からテレビが大好きで芸能界に憧れていた染谷。小学生ながら165センチという持ち前のスタイルで、周囲に“芸能界の入り口”としてモデル業を勧められたという。

「テレビが大好きで、そこに出ている大人にすごく憧れがあったんです。タモリさんとか、藤井隆さんとか。『自分もこの人たちに仲間入りしたい』みたいな気持ちでざっくりと芸能界を目指していました。背が高いと『将来はモデルだね』って言われることがあると思うんですが、私はそれを『そっか!』と真に受けて、オーディションに少しずつ応募したりし始めました」

「会いたい以上に、『友達になりたい』みたいな(笑)。そんな下心があったのかもしれない(笑)」と笑う染谷。モデルそのものに憧れていたわけではなく、視線の先にあったのは“テレビの中の人”だった。

彼女は「『テレビに出て有名になりたい』とか『私を見てほしい』とか、そういう気持ちよりも『本当に友達になりたい』って思ったんです。小学生の純粋な気持ちとして」と振り返る。グラビアデビューのきっかけも、やはりテレビの世界への憧れからだった。

「フジテレビの『少年タケシ』というコンテンツがあったんですが、そこのイメージガールオーディションが雑誌に載っていたんです。『次はあなた!』みたいな感じで載っていたので、『まじで?』と思って(笑)。最終選考の場所がフジテレビだったので、『あの丸いところに行ける!』みたいな」

気付けば染谷は高校生。進路の選択も迫っており、オーディションを受けるのはこれで最後にするつもりだった。結果、グランプリの受賞には至らなかったものの、彼女は審査員特別賞に輝く。その後、スタイルの良さを評価され、勧められるままにグラビアへの道へ。現在の活動の原点だ。

「まだ19歳だったので、グラビアといえば小池栄子さんやMEGUMIさんがバラエティ番組で活躍してるのを見たことはあったけど、本業を見たことがなかったんですよ。それで事務所に行ったら週刊誌とDVDを渡されて『勉強してください』と。そこで初めてグラビアイドルの本業を知るわけですよ。『私、こんなにエッチじゃありません!』って、1回心が折れました(笑)」

しかしその後、考えを改めることとなり、グラビアに挑戦することに。仕事を続けていく内にやりがいも見えてくるようになる。

「撮影会とかで、グラビアファンの方と会う機会になるイベントにも参加していると、少しずつ応援してくれる方が増えていくんです。DVDを出して、ランキングで1位になったりすると、お祭りみたいに喜んでくれて。それが話題になって、雑誌に載るとか、撮り下ろしが決まるとかっていう風にRPGのように進んでいくんです。そして、それを喜んでくれるみんながいる。『これは私ができる全てを尽くすべきところなのかもしれない』と、みんなと一緒に尽くした先の景色が見たくなりました」

“尽くした先の景色”に、本格的な女優業も見据える。

「人として魅力的になりたいんです。経験もないし、どんな役でも演じられますとは正直、胸を張っては言えないけれど、人としての魅力で『ぜひこの映画に出てほしい』と、私の生い立ちの中でそんなセリフを言ってもらえたら素敵だなと思う。目指したいところはそこなのかもしれないです」

グラビアの道をまっしぐらに駆け抜けてきた染谷も、気付けば30代。女優業を志すのは、グラビアの引退も視野に入れているからなのか。彼女は笑って否定する。

「それはまったくないです。こういう風に写真集を出させていただく中で得た気付きとかも、やっぱりお芝居をやらせていただく上で必要になってくる感情があると思うし。今回の第2弾を出させていただいて、第1弾とはまた違う気持ちにも気付けたんです。そういう気持ちの引き出しが、お芝居でも生きる上でも、どこか必要になるシーンがあると思うので、年齢で賞味期限を感じて女優に、というジャンル変更は全くないです」

グラビアの未来は明るい。年齢を重ねても美しくビキニを着られる、時代の変化も実感している。

「30代を越えてグラビアで活躍されている方もいらっしゃるし、40代、50代、60代とビキニを着て、まぶしく魅力的に写っている方もいる。女性としての魅力が年齢で測られなくなってきているのかなと感じます」

グラビア活動が女優業の糧となり、女優業がグラビア活動の糧となる。活躍の場を広げ、彼女は30代、40代とますます輝きを増していくことだろう。

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▽染谷有香
圧倒的なスタイルを武器に「霊長類最強グラドル」と呼ばれるグラビア界の至宝。30歳になり撮影した最新写真集『Dyed in a dream』(光文社)が絶賛発売中。さらに前作『This is the beginning』(光文社)のデジタル版もリリース中。