2022年10月6日、GoogleがPixelシリーズの最新モデルとなる「Pixel 7/7 Pro」を発表しました。ハイエンドモデルのPixel 7 Proをさっそく分解した写真が公開されており、ここからPixel 7 ProはPixel 6 Proと比べて冷却性能が向上していることも明らかになっています。

Pixel 7 Pro teardown shows better cooling, cleaner layout than last year’s model | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2022/10/pixel-7-pro-teardown-shows-better-cooling-cleaner-layout-than-last-years-model/

スマートフォンの分解動画や耐久力テスト動画などを公開しているYouTubeチャンネルのPBKreviewsが、Pixel 7 Proの分解動画を公開しました。

Google Pixel 7 Pro Disassembly Teardown Repair Video Review - YouTube

Pixel 7 Proはひとつ前のモデルであるPixel 6 Proと非常によく似た見た目をしていますが、分解してみるといくつかの改良点を見つけることができます。例えば、端末の右半分に貼られたグラファイト製のサーマルテープは、カメラ・SoC・バッテリーの一部を覆うように貼られていますが、Pixel 6 Pro(光沢のある黒いテープ)よりもPixel 7 Pro(つや消しの黒いテープ)の方がわずかに表面積が大きくなっています。



Pixel 6 ProではmmWaveアンテナケーブルを避けるように複数枚のサーマルテープが貼られていますが、Pixel 7 ProではmmWaveアンテナケーブルがバッテリーに沿うように配線されているため、1枚の大きなサーマルテープでパーツを丸ごと覆うことが可能となっているわけです。



Pixel 7 Proのマザーボードはこんな感じ。



マザーボードの奥には大きな銅製のヒートシンクがあります。



Pixel 6 ProではUSB-Cポートの周辺にもグラファイト製のサーマルテープが貼られていますが、Pixel 7 Proではこれがなくなっています。それでも、Pixel 6 ProのSoCである「Tensor」がプロセスノード「5nm」で製造されているのに対して、Pixel 7 ProのSoC「Tensor G2」は「4nm」で製造されるなどの改善があるため、「Pixel 7 Proの方が冷却機構は優れている」と海外メディアのArs Technicaは指摘しました。

この他、PBKreviewsによるとPixel 7 Proはディスプレイの取り外しは「接着剤との戦い」だそうで、背面のガラスパネルを金属筐体部分から取り外しすることも難しいため「背面ガラスが割れたら金属フレームごと交換しなければいけない」そうです。



また、USB-Cポートはメインのマザーボードにはんだ付けされているため、充電ポートが故障した場合は修理に多額の費用が掛かることになる可能性があるそうです。