2022年10月10日、YouTubeがアカウント固有の名称として「ハンドル」を導入すると発表しました。YouTubeではYouTubeチャンネルにチャンネル名を設定することができますが、チャンネル名は既存のチャンネル名と被っていても問題ないため、アカウントのなりすましなどが頻繁に発生します。しかし、ハンドルは個々のYouTubeアカウントを区別することができる固有の名称となるため、YouTubeのコメント欄などでの本人確認などが容易になります。

Introducing handles: A new way to identify your YouTube channel

https://blog.youtube/news-and-events/introducing-handles-a-new-way-to-identify-your-youtube-channel/

All YouTube users will soon have an account handle - but some will get to pick theirs earlier - The Verge

https://www.theverge.com/2022/10/10/23392552/youtube-unique-handle-rollout-shorts-comment-mentions-tiktok

YouTube to broadly support the @username format with launch of YouTube handles | TechCrunch

https://techcrunch.com/2022/10/10/youtube-to-broadly-support-the-username-format-with-launch-of-youtube-handles/

YouTubeはハンドル導入について、「多くのクリエイターにとって、YouTubeは動画をアップロードしてコメントするだけの場ではなく、コミュニティでありホームベースでもあります。そのため、ハンドルを導入することに決めました。ハンドルはユーザーがYouTubeでクリエイターを簡単に見つけ、交流するための新しい方法となります。すべてのチャンネルに独自のハンドルがつけられることとなるため、ファンはコンテンツを見つけやすくなり、お気に入りのクリエイターと交流することも容易になります」と説明しています。

ハンドルはチャンネルページおよびショート動画に表示されることになり、コメント・コミュニティへの投稿・動画の概要欄などで、クリエイターがハンドルを使ってメンションし合うことも可能です。



YouTubeチャンネルではカスタムURLを設定できますが、これを利用している場合、ハンドル導入後にデフォルトでカスタムURL部分がハンドルに設定されることとなる模様。例えば、GIGAZINEのYouTubeチャンネルは「youtube.com/user/gigazine」というカスタムURLを設定しているので、デフォルトで「gigazine」部分がハンドルに設定されることとなるわけです。なお、ハンドルは導入後変更することも可能。

ハンドルは段階的に導入されることとなり、ハンドルが利用可能になったことはクリエイターに個別に通知されることとなる模様。なお、ハンドルが利用可能になるタイミングはチャンネルの人気度、登録者数、アクティブか否かなどの複数の要因によって決められるそうです。

また、ハンドルを設定したあとは、ハンドルと対応するURL(例:youtube.com/@ハンドル)が自動で作成されます。カスタムURLを既に設定している場合は、リンクを更新しなくてもカスタムURLが新しいハンドルベースのURLにリダイレクトされることとなるそうです。

ハンドル導入について、海外メディアのThe Vergeは「ハンドル導入によりYouTubeはさらにTikTokに近づくことが可能となります。ちょうどYouTubeはTikTokのライバルとなるためショート動画への投資を増額させています。2022年9月には、YouTubeショートに収益化を導入し、広告収入の45%をクリエイターが受け取ることができるようにしました」と記しています。