Googleはこれまで、銀行口座やクレジットカード番号のような機密情報や「忘れられる権利」に基づく情報について検索からの削除を行ってきましたが、新たに、個人のプライバシーをより重視するポリシー改定で、住所・電話番号・メールアドレスといった個人的な連絡先や、ログインIDのように重大情報が漏れる危険性のある情報についても削除対応を行うことを明らかにしました。

New options for removing your personally identifiable information from Search

https://blog.google/products/search/new-options-for-removing-your-personally-identifiable-information-from-search/



You Can Now Ask Google to Remove Your Phone Number, Email or Address from Search Results - Krebs on Security

https://krebsonsecurity.com/2022/04/you-can-now-ask-google-to-remove-your-phone-number-email-or-address-from-search-results/

Googleによると、個人的な連絡先がネットに意図せぬ形で公開された場合、望まない直接的接触や身体的危害など、有害な結果を生む形で利用される恐れがあるため、検索結果から削除できるようにして欲しいという意見があったとのこと。今回のポリシー改定では、削除依頼にあたり、当該コンテンツが有害なものであることや、悪意ある方法で共有されていると判断する必要はないとのことです。

ただし、削除依頼が一律で受領されるわけではなく、要請についてウェブページすべてのコンテンツを評価し、ニュース記事など、広く有用な他の情報の利用を制限するものではないかどうかを確認し、そのコンテンツが政府や公的な情報源として、公的記録の一部になっていないかどうかも評価し、該当する場合は削除しないとのこと。

なお、Googleは「Google検索からコンテンツを削除しても、インターネットからコンテンツが削除されるわけではないという点は覚えておく必要があります」と述べています。