中国では、これまでの経済成長の波に乗って多くの都市で大型ショッピングセンターが次々とオープンしたが、最近では、廃墟化するショッピングモールが増えていると言われる。しかし、そんななかでも日系のショッピングモールは人気が高いようだ。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国では、これまでの経済成長の波に乗って多くの都市で大型ショッピングセンターが次々とオープンしたが、最近では、廃墟化するショッピングモールが増えていると言われる。しかし、そんななかでも日系のショッピングモールは人気が高いようだ。

 中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、湖北省にある日系ショッピングモールについて紹介する動画を配信した。中国系ショッピングモールとの違いを指摘している。

 まず、大きな違いとしてスタッフの接客態度を紹介した。新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、入場前に「健康コード」をスキャンする必要があるが、スキャンし終えるとショッピングモールのスタッフが「ご協力ありがとうございます」とお辞儀しながらお礼を言っていたと配信者は感心して伝えている。

 また、「休憩のためのイスが多く準備されていること」も日系ショッピングセンターの大きな特徴だと紹介した。動画では広く取られた通路の中央部の至るところに椅子がたくさん設置されているがわかる。中国系ショッピングモールでは客の買い物を促すために、休憩のためのイスが少ないことが多いようだ。

 さらに、店内では消費者を安心させるために「新型コロナ対策として3時間に1回、消毒しています」と明記されていたり、トイレなど各施設の場所がはっきりと、わかりやすく、さまざまな場所に掲出されていたりと、細かい心配りがあらゆる場所で見られることを伝えた。

これを見た中国のネットユーザーからは「人に優しい設計に細かなサービス。中国は日本と比較のしようがない」、「日本のサービスシステム導入は、実店舗を救う良い薬だ。このようなサービスを受けられるなら買い物を楽しめる」などの称賛のコメントが多く寄せられた。日本に学ぶべきとの意見もあったが、「ちゃんと学ぶことはできないよ。その国の理念や考え方の違いは深く、学ぶとしても表面だけしか学べない」という人も多かった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)