portless iPhone

将来のiPhoneがポートレス化、つまりLightning端子など外部ポートがなくなると何度も噂されてきましたが、そこで気になるのが起動不能になった場合のリカバリ(復旧)方法でしょう。現行のiPhoneはすべてリカバリする場合、MacやWindows PCに有線ケーブルで接続することを大前提としています

この点につき、アップルが「インターネットリカバリ」機能を準備中との噂が伝えられています。

有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)マクガイア・ウッド氏は、自らのブログApplesophyにてiPhone 13(2021年フラッグシップの仮称)シリーズのうち1機種はポートレスモデルとの噂を再確認。その上で、アップルが回復および復元のための「インターネットリカバリ」機能を計画していると述べています。

1つはユーザーが手動でデバイスをリカバリモードに設定すると、インターネットリカバリのブロードキャスト機能が発動。これによりiTunes/Finder側でリカバリ状態のデバイスがスキャンされ、検知された場合はデバイスがiTunes/Finderに追加されて、復元/更新する方法が案内されるとのことです。

第2に、デバイスが自動的にインターネットリカバリモードを開始し、上記と同じ信号をブロードキャスト開始。あとは1つ目と同じ手順をたどります。

第3の方法は、最後の手段としてBluetoothを経由するもの。これは第2と同じように動作するものの、Bluetoothが安全でないばかりか信頼性も低く、しかも転送速度が遅いということで推奨されていません。

ウッド氏は明記していませんが、3つとも全てiTunes/Finderとあるように、母艦となるMacやWindows PCとの接続を必須としているもようです。MacのインターネットリカバリはMac単体でも可能ですが、iPhone版は「有線ケーブルを用いない」以外はこれまでのリカバリ方法とほぼ同じの可能性もありそうです。

その一方で、アップル社内のハードウェアチームは隠しポートを使った物理的な接続も検討しているとのことです。隠しポートはApple TVの背面やApple Watch(バンド接続部に存在し、カバーで覆われている)にもあり、アップル製品としては珍しいものではありません。ただしApple Watchのように「ドアの後ろにパッドを隠すための設計の変更」は許されていないため、開発がかなり厳しくなるかもしれないと伝えられています。

ユーザー側はポートレス化よりもUSB-C端子の搭載を望んでいる印象もありますが、そちらの可能性は「未来永劫ありえない」との見方が有力です。すでにワイヤレス充電が普及した今となっては、ポートレスiPhoneに対する抵抗感も少ないのかもしれません。

Source:Appleosophy

via:iMore