Apple Watch Series 4以降のApple Watchには着用者の転倒を検知する「転倒検出機能」が存在しており、これまで世界中で複数のユーザーがこの機能に命を救われています。そして新たに、転倒検出機能により命の危機を救われたという報告があがっており、あらゆる年齢のユーザーが転倒検出機能をオンにすべきことがわかる事例となっています。

Apple Watch helps EMTs and family locate mountain biker after unexpected fall - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2019/09/21/apple-watch-fall-detection-mountain-biker/

転倒検出機能に命の危機を救われたという新しい事例を報告したのはゲイブ・バーデット氏。同氏は自身のFacebookアカウント上で、父親が転倒して怪我をした際に、Apple Watchを装着していたおかげですぐさま助けを得ることができたという話を投稿しています。

バーデット氏のFacebook投稿に書かれているのは以下の通り。

「先週の日曜日、父とリバーサイド州立公園でマウンテンバイクに乗る約束をしていたのですが、父のApple Watchから『ひどい転落を検出しました』というテキストが届きました。メールに示されている場所は父との待ち合わせ場所からそれほど遠い場所ではなかったでの、私はまっすぐそこへ直行しましたが、そこに父はいませんでした。その後、Apple Watchから新しい通知が来て、父の居場所が地図上で病院に変わっていることがわかりました。父はバイクから転倒し、頭を打ち、救急車に乗せられるまで意識を失っていたそうです。Apple Watchはその場で緊急通報サービスへ連絡し、救急隊が父が転倒してから30分以内に病院へ運んでくれたわけです。そして消防署が父の自転車を駅まで運んでくれました。私の兄弟は2回目の通知が入った際に、病院の側まで向かっていたため、すぐに合流することができました。父はX線とCTスキャンをクリアしており、少し痛々しいものの元気です。Apple Watchを所有している人は、転倒検出機能を設定できます。これは屋根やはしごから落下した際だけ検出してくれるわけではありません。小道で自動車事故などを起こしてしまっても、その場所をApple Watchが検出できるため、簡単に救急隊がたどり着くことができます。これは素晴らしい技術であり、父がコレを装着していることがとてもうれしいです」

バーデット氏の父親を救ったApple Watch。転倒時に地面に激しくぶつけたようで、画面が割れています。



バーデット氏の父親も頭部を激しく打ち付けたようで怪我をしています。



バーデット氏のスマートフォンに届いた通知は以下の通り。父親が転倒した旨と、転倒した場所が地図上にピンで示されています。



なお、Apple Watch Series 4以降で利用可能になる転倒検出機能は、65歳以上のユーザーはデフォルトでオンになっているものですが、iPhoneのWatchアプリから誰でも手軽にオンにすることができる機能でもあります。



Apple Watchの転倒検出機能については以下のページにまとめられています。このページによると、着用者の転倒が検出されてから1分間なんの動作が認識されなかった場合は、自動的に緊急通報サービスに通報されます。さらに、通報後は着用者が緊急連絡先に登録している相手に対して、転倒した位置情報を添えてメッセージが送信されるとのことです。

Apple Watch Series 4 で転倒検出機能を使う - Apple サポート