再びマリナーズでチームメイトとなるイチロー(左)とゴードン【写真:Getty Images】

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イチローの「51」ユニ着た女性ファンも「ベリー・エキサイティング!!」

 マリナーズへの復帰が決まったイチロー外野手が大歓迎を受けた。昨季までマーリンズでともにプレーし、ひと足先にマリナーズに移籍していた盗塁王ディー・ゴードンは「彼と話をするのが待ち切れないね」と満面の笑み。「51」のマリナーズユニホームを着た女性ファンも「ベリー・エキサイティング!!」と歓喜した。

 イチローは現地7日午前10過ぎ(日本時間8日)にマリナーズとの契約合意が発表されると、米アリゾナ州ピオリアのキャンプ地で同午後1時半から入団会見に臨んだ。ジェリー・ディポートGM、スコット・サービス監督、ジョン・ボッグス代理人らも出席。日米に加え、韓国、台湾、中南米と合わせて約60人の報道陣が見守る中、「2001年にメジャーリーグでプレーすることが決まった時の喜びとはまったく違う感情が生まれました。とてもハッピーです」と喜びを噛み締めた。

 同日は練習に参加せずに帰路に就いたイチロー。ベテランの加入に喜びを爆発させたのはゴードンだ。

 昨季までマーリンズでプレーした29歳はこの日の会見の冒頭にも姿を見せていた。練習後には「彼と話をするのが待ち切れないね」と大歓迎。今季は内野手から外野手にコンバートされており、「(外野守備について)会えたら100万の質問をするだろうね」と笑いながら語った。マーリンズ時代はイチローから特注のバットケースを贈られるなど、その“師弟関係”は現地でも話題となっており、ゴードンにとっては頼もしい師匠の加入といったところだろう。

 また、キャンプ地にはイチローの加入を心待ちにするファンも現れ始めた。シアトル近郊のタコマ市から訪れたレイチェルさんは「2日前にイチローマリナーズに帰ってくるのを聞いたわ! ベリー・エキサイティング!!」と大興奮。「イチローを初めて知ったのは大学時代のルームメイトが日本人で、今度マリナーズに来るプレーヤーはすごい選手だって教えてくれた時。彼女の言ったことは正解だったのよ。このユニホームは2年前に主人がくれたクリスマスプレゼント! これを着てきて良かったわ」と歓喜の色を浮かべた。その「51」のユニホームの袖には2001年のイチローが初めて出場したオールスターゲームのエンブレムが輝いていた。

 スプリングトレーニングの真っ最中に電撃復帰が決まったイチロー。レジェンドの帰還によってキャンプ地は熱気に包まれている。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)