フランスに旅立ってからは人が変わったようにサッカーに熱心に取り組むバロテッリ。この姿勢を貫ければ、再びワールドクラスのタレントになれるだろう。 (C) Getty Images

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 今夏にリーグ・アンのニースへ移籍し、デビュー戦となった11日のリーグ・アン第4節マルセイユ戦で、いきなりの2ゴールを挙げたイタリア代表FWマリオ・バロテッリが、自身の過去2年間の行動を反省している。
 
 リバプールとミランで過ごした2年間、プレミアリーグでは16試合で1ゴール、ミランセリエAでは20試合で1ゴールと不振に喘いでいたバロテッリは、この夏の移籍市場でニースに完全移籍。マルセイユ戦では2ゴールという鮮烈なデビューで、チームの勝利に貢献した。
 
 フランスメディア『Canal Plus』のインタビューに応じたバロテッリは、「この2年でようやく練習する必要があると理解した。俺はこれまではやってこなかった」と練習に対する意識が変わったことを明かした。
 
 さらにバロテッリは「俺は練習場に長く残ろうと思ったことはなかった。ただ、楽しむことだけを考えていたからな」とコメントし、サッカーに対する自身の姿勢を振り返った。
 
 2007年にインテルで17歳4か月という早期デビューを果たしたバロテッリは将来を嘱望されたが、交通違反を繰り返し、クラブ通いや喫煙騒動などピッチ外での振る舞いが先行して話題となり、“悪童”というマイナスイメージが定着してしまっていた。
 
 しかし、ニースへの入団会見の場では「まずは練習。その次に試合だ」とコメントし、周囲を驚かすなど、これまでの行ないを改めるような姿勢が目立っている。
 
 サッカー界きっての悪童バロテッリは、このまま更生をし、再びワールドクラスの輝きを放つことができるのか――。今後もそのプレーと振る舞いに注目しよう。