強烈タックルで負傷捕手、新ルール歓迎も新たな課題「野球が変わる」
「捕手にとっては野球が変わる」―本塁衝突防止ルールで求められる技術
本塁での危険な衝突プレーを防ぐため、今季から走者の捕手へのタックルや捕手によるブロックが禁じられる。
1月上旬にプロ・アマ合同の野球規則委員会で公認野球規則に追加されることが正式決定。さらに、19日のプロ野球の実行委員会ではビデオ判定の適用範囲を拡大し、本塁上でのクロスプレーのリプレー映像による検証の対象とすることが決まった。
すでにNPB審判団が昨秋キャンプなどで各球団の首脳陣、捕手などにルール改定について説明を行っている。現場の捕手はどう受け止めているのか?
日本ハムで激しい正捕手争いを繰り広げる市川友也、近藤健介の両捕手に聞いた。
市川はルール改定前の“被害者”でもある。昨年9月12日の西武戦(西武プリンスドーム)の3回守備中。本塁ベース上で三塁走者・メヒアと衝突。そのままうずくまり、担架で運ばれて負傷交代となった。
埼玉県内の病院での検査に異常はなかったが、首を痛めたという。同15日に出場選手登録を抹消。28日に1軍昇格したが、シーズン終盤での離脱はチームにとっても痛手となった。市川は「故障のリスクが減るのは良かったと思います」と、まずは安堵の表情で話したが、新ルールで新たな課題もあるという。
捕手には「より技術が求められる」
「捕手にとっては野球が変わる。ブロックが出来なくなることで、これからアウトかセーフか際どい場面でも走者が突っ込んでくる。(三塁コーチも)どんどん回してくるでしょう。捕手には、より技術が求められると思います。春季キャンプで、しっかり練習しないといけない」
捕手に求められる新たな技術とは――。今季から捕手一本でレギュラー奪取を目指す近藤はこう明かした。
「際どい場面では(捕手ミットを付けた)片手でボールを取りにいって、そのままタッチしないとならない。走路を開けないといけないので、タッチは“追いタッチ”。(審判には)セーフと見られやすくなる。当然、これまでの両手で取るクセもありますし、練習しないといけない」
走者のタックル&捕手のブロック禁止で故障は少なくなるが、失点数が増えることが予想される。1点でも少なくする野球をするために、12球団の捕手陣は新ルールへの対応が求められている。

