今季は昨季以上の活躍が求められる広島の野村祐輔 [BASEBALLKING]

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ポスティングシステム(入札制度)を利用して大リーグ移籍を目指していた広島の前田健太現地時間31日(日本時間1日)に、ドジャースと契約合意したとアメリカの複数メディアが報じた。このままドジャースから正式発表されれば、広島は今季、前田抜きで戦わなければならなくなる。

 前田は10年から5年連続二ケタ勝利を記録し、昨季もリーグ最多の15勝をマーク。長きに渡り広島のエースとして君臨した。勝ち頭が抜けるとなると、かなり痛い。

 ただチームにとってはピンチではあるが、先発ローテ入りを目指す投手たちにはチャンスだ。今季プロ5年目を迎える野村祐輔は、先発再定着を目指す。1年目の12年、新人王に輝き、2年目は二ケタ12勝を挙げ、球団初のクライマックス・シリーズ進出に大きく貢献した。

 3年目は7勝、4年目は自己ワーストの5勝と、2年連続で不本意な結果に終わった。だが昨年9月の投球成績は2試合に先発して、12回を投げ3失点、防御率は2.25。四死球は0だった。シーズン終了後の秋季キャンプでは、新球種習得に励むなど、先発再定着に向けて意欲を燃やす。

 また、大瀬良と同期入団で今季、3年目を迎える九里亜蓮も先発ローテ入りするチャンス。1年目の14年に開幕先発ローテーションの座を掴み、3月29日の中日戦でプロ入り初登板、初勝利を挙げたものの、2勝止まり。2年目の昨季は春先にロングリリーフで結果を残すも、先発登板は8月の1試合のみ。持っているポテンシャルは高く、3年目の今季、先発ローテに定着し花を咲かせたいところだ。

 このピンチをチャンスに変えられる投手陣が、何人でてくるのだろうか。今季の広島先発陣に注目だ。