日本ハム・栗山英樹監督【写真:編集部】

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過去にクジ引き3連敗、今年も「引かせてもらえないみたい」

 来季続投が決まったばかりの日本ハム・栗山英樹監督が、まさかの“戦力外通告”を受けた。

 ドラフト会議を翌日に控えた21日、チームのスカウト会議が東京都内のホテルで行われた。県岐阜商の152キロ右腕・高橋純平投手を1位指名することが有力となったが、ソフトバンク、中日など他球団との競合必至。運命のクジ引き役は……。

 この日の議題に挙がることなく、あっさり竹田憲宗球団社長に決まった。栗山監督が寂しそうに明かす。

「クジは引かせてもらえないみたいなので。クジが誰が引くかという話から、私は完全にそれてました。問題外でした」

 それもそのはず。13年ドラフト。チームは桐光学園・松井裕樹投手(楽天)を1位指名した。クジ引き役を買って出た栗山監督。「クジは命がけで引く。でも、クジ運はゼロ」と自虐的に語っていたが、5球団競合で外した。さらに重複2回目の柿田裕太投手(DeNA)、同3回目の岩貞祐太投手(阪神)と3連敗を喫したのだ。球団関係者も栗山監督のクジ引きの弱さに苦笑いする。

栗山監督「神社にいってお守りをもらいにいっている」

「クジ引きは竹田社長に決まってます。(他球団は)社長か監督かという選択肢があると思うんですけど、ウチの場合は監督という選択肢はない。栗山監督という選択肢はなかった。13年以降、戦力外です」

 歴代の球団社長のクジ運は強い。藤井純一氏は07年に大阪桐蔭・中田翔内野手、10年に早大・斎藤佑樹、津田敏一氏は4球団競合の末、早大・有原航平投手を引き当てた。それでも、負けず嫌い?の栗山監督。熱く持論を展開する。

「1回も当たってないけど、(毎年ドラフト会議前に)神社にいってお守りをもらいにいっているんだ。でも、これはオレよりも選手の持っている縁だと思う。選手がどこのチームに縁があるのか。誰が引いても当たる時は当たると思っているので。オレはイメージが出来ました。クジを引くわけではないし!」

 高卒選手が多く、若手主体で挑む日本ハムにとっては、ドラフトが1番の選手補強の場となる。運命のドラフト。“栗山監督外し”は功を奏すのか――。