ロンドン五輪女子サッカー準決勝が6日(日本時間7日深夜)開催され、日本はフランスと戦い2―1で勝利した。

 日本の勝利、そしてフランスの敗北については、試合終了直後からフランスでも各メディアにより報じられた。

 サッカーに関する情報を発信するフランスのサイト「foot365」では、「試合を通じて優勢だったフランスが敗退」と題し、試合の内容を伝えている。

 まず前半の32分に、ゴール前が混戦状態になり、空になったゴールに大儀見優季がボールを押し込んだ。このゴールは、フランスのゴールキーパーによるミスと伝えられている。後半に入り、49分に坂口夢穂がヘッドでゴールを決めた。これを巻き返すべくフランスも奮闘し、76分にはフランスが1点を入れた。また79分にはペナルティーキックとなり、同点に追い込むチャンスだったが、外した。さらに猛攻したが、結局追加点を入れられず、敗戦したと伝えた。

 記事に寄せられたコメントには、試合では圧倒的に優勢だったフランスが敗退したことに厳しい意見が多い。「PKを外したのは、運が悪かったと表現されるかもしれないが、これは精神面で弱かったということだ」など、勝機を生かせなかったことを指摘するコメントや、「日本を勝たせるために試合が流れていったようなもの」などと、厳しい意見が寄せられている。

 一方、優勢ではなかったものの、確実に勝機をとらえて勝利した日本に対しては、「守り、そしてゴール、また守って2点目の得点、そして最後まで守り抜いた日本は、よくやった」と、最終的によい結果を収めたことを評価する声が見られる。

 日本は、準決勝戦でカナダを下したアメリカと9日、決勝で対戦する。前回のサッカーワールドカップの決勝戦に続き、再び実現した日本―アメリカ戦に、フランスでも高い関心が寄せられている。(編集担当:山下千名美・山口幸治)