レアル、セットプレーの弱さ露呈…スペイン紙「ピンチは空から」

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 13日に行われたアトレティコ・マドリード戦に敗れ、リーガ・エスパニョーラ第3節にして早くも連敗を喫したレアル・マドリード。バルセロナには、既に勝ち点6差をつけられている。ダービーの敗因として挙げられるのは、クロスボールに対する守備があまりにも脆弱なことだ。スペイン紙『マルカ』は、「ピンチは空からやって来る」と、レアル・マドリードの失点の多さを伝えている。

 アトレティコ・マドリードは10分、スペイン代表MFコケが蹴ったCKから、ニアポストに入ったティアゴ・メンデスがヘディングで決めて先制した。アトレティコ・マドリードがヘディングで得点を奪うのは、もはやニュースではない。リーグ戦での最近の13得点のうち、10得点がヘディングによるもの。その10得点のうち8つはセットプレーから記録された。

 アトレティコ・マドリードのヘディングが強いのは明白だが、レアル・マドリードがセットプレーに脆弱であることも、同様にはっきりしている。第2節のアウェーでのレアル・ソシエダ戦では、3得点をヘディングで決められた。そしてアトレティコ・マドリード戦でもヘディングから失点した。昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝でも、CKからウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンにヘディングで得点を許している。今シーズンのスーペル・コパでも、ファーストレグでスペイン代表MFラウール・ガルシアにCKからゴールを奪われた。最近はあまりにもCKからの失点が多い。

 アトレティコ・マドリード戦で先制点をCKから許した直後、サンティアゴ・ベルナベウでは、スペイン代表GKイケル・カシージャスがボールを持つとブーイングが浴びせられた。あまりにもCKからの失点が多いからだ。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後の記者会見で、失点について以下のようにコメントしている。

「CKからニアサイドに決められた時、最後の責任者はGKだ。ニアサイドのCKのリハーサルを全てのトレーニングで専念してきたが、私たちはミスを犯し、1失点をしてしまった」

 レアル・マドリードは第3節を終えた時点で、失点数が早くも6となった。この記録は、1995−1996シーズン以来、最も悪い数字となっている。なお、6失点のうち4つは頭で決められており、3つはCKからのものである。