中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本の天皇はこんなにも大衆的だ!」という写真付きのスレッドが立てられ、中国のネットユーザーからさまざまな感想が寄せられた。

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 スレ主は、天皇陛下が東日本大震災で被災した人の避難先を訪れ、膝をついて被災者と会話している写真を紹介。さらに比較としてオバマ大統領が雨のなかでも傘をささずに市民と握手している写真と、中国の役人が側近に傘をさしてもらって、合羽を着た庶民を上から目線で視察している写真を紹介した。

 写真を見たユーザーからは次のような驚きのコメントが寄せられた。

・「本当に不思議なことだ。君主が庶民に対して、しかも膝をついて面するなんて」・「天皇陛下がずっとアジア諸国の友好に努めてきたことは、尊敬に値することだ」・「レベルの違いだな」

 などといった称賛の声があがった。しかし一方では、「他国の長所と自国の短所を比べるなんて」、「中国と日本を比べるべきではない。両国はまったく違う次元の国なのだから」など比較すること自体がナンセンスだという意見もあった。

 中国の役人を批判するも多い。「この役人は笑わせてくれるね」、「一番スゴイのは中国の役人じゃん」、「中国の役人がもっとも楽だね。世界中で中国の役人が一番楽なんだよ」と言った皮肉を込めたコメントが寄せられた。

 ほかには、比較するなら中国の温家宝首相と比較すべきだという主張や、わが国の指導者は民意なんて気にする必要はない、中国は指導者が指導者を選び、庶民に発言権はない、などのコメント、さらに「先進国は民主を叫び、発展途上国も民主を叫ぶ。後者の場合、“お前は民で私が主”という意味の民主だが」という意見もあった。(編集担当:畠山栄)