現在は閉鎖されたハロフクのホームページ。ギャルサーブーム終焉以降も人気を集め、8500人以上のメンバーが在籍していた

写真拡大

7月12日、全国で8500人以上のメンバー数を誇る巨大ギャルサークル「ハローDJ フクイプロジェクト」(以下、ハロフク)の代表である福井雅啓(まさひろ)容疑者(43歳、通称“DJ Fukui”)が児童福祉法違反の容疑で逮捕された、との発表があった。「雑誌に出られる」と女子中学生(当時)を誘い、わいせつ行為を行なったというものだ。

このニュースを聞いて、まず頭をよぎるのは「今どきギャルサー?」という疑問。ギャル雑誌ライターK氏に聞いた。

「ギャルサーブームの全盛期は6、7年前。それ以降は急激に数が減りましたが、現在でも渋谷を中心にいくつものギャルサーが活動しています。その大半は数十人程度の規模なのですが、1999年に福井が立ち上げたハロフクは特殊で、1万人近いメンバーが在籍していました。全国の主要都市を中心に20以上の支部があり、また、その支部に数人から数十人規模のギャルサーが下部組織的にたくさん登録していたんです」

個人で直接加入しているギャルも多いが、ハロフクは中小規模ギャルサーの集合体という側面も持っていたようだ。

「福井は渋谷界隈で長年DJをやっていただけあり、『egg』をはじめとした複数のギャル雑誌の編集部にコネがあったのは事実。実際、福井の“お気に入り”としてプッシュされたギャルは、読者モデルとして誌面に登場していましたからね」(K氏)

髪型や服装で若く見せようとしていたものの、「見た目はただのオッサン」(K氏)という福井容疑者には余罪の可能性もある。

週プレは、今年3月までハロフクに所属していたという19歳のギャルに話を聞いた。

「福井が食ったのは報道されたコだけじゃないよ。もう数えきれないぐらいのハロメン(ハロフクのメンバー)が食われちゃってるし! 福井は超ロリコン野郎だからターゲットは中2から高2ぐらい。東京支部には現役メンバーが400人以上いたんだけど、ガチでそのうちの100人は食われてるんじゃないかって勢いだったし」

400人中100人とは恐ろしい数字。しかし、イケメンでもない中年の福井容疑者が、なぜそんなに大きな力を持つようになったのだろう?

「ハロメンはチーム分けされてて、上からチームF、チームA、チームK、チームB、研修生ってピラミッド式になってるの。研修生からスタートしてチーム入りするのが一番大変で、その昇格の権限は全部福井が握ってるんだよね。もとからかわいいコとかは普通に昇格していけるんだけど、そうじゃないコは福井とエッチしてチーム入りするってのが暗黙の了解みたいになってた」(元ハロフクギャル)

AKB48を模したチーム名でランクづけし、ギャルたちの功名心を煽(あお)り、自らはその集団の“教祖”として君臨していたというわけだ。

「福井がさらにあくどいのは、ハロメンからカネも巻き上げてたってこと! 載るスペースの大きさによって値段は変わるんだけど、ギャル雑誌の撮影に参加するのに1回につき数万円から30万円、福井に払わなきゃいけないんだよね。

完全にボッタクリ。ルックスがいいコとか福井とエッチしたコはタダで載れるんだけど、私なんか今までで合計100万円ぐらい払って載せてもらってたんだよ。私の友達なんか福井とヤッた上にカネも払わされてたし。マジ最悪っしょ!!」(元ハロフクギャル)

まさにやりたい放題だった福井容疑者。だが、激怒するこのギャルを尻目に、最上位チームのチームFに所属していたハロメンのブログを見ると、福井容疑者の逮捕後にもかかわらず、「(福井に)感謝ですょお。いまでもハロフク好きですもん」「(雑誌に出られたのは)すべて福井さんのおかげなの」といった書き込みが多数見られ、いまだに福井容疑者をあがめるメンバーも少なくない。

こんな調子じゃ、教祖復活の日も近い!?