B級グルメの王が本気を出した!?吉野家の豚丼・豚焼定食がうますぎる

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かつて牛丼といえば、吉野家以外の選択肢は考えにくい……、そんな時代が長らく続いていた。しかし昨今の牛丼界は、まさに群雄割拠。というか、そもそも牛丼以外の選択肢が増え、店舗が提供するメニューが総合力での戦いを強いられているのが現状だろう。そんな状況においてもあくまで「牛丼」をメインに据えてきた吉野家が、ついに本気を出した(!?)商品が発売された。それが今回紹介する「焼味豚丼」と「豚焼定食」だ。

この2つのメニューのメインとなるのが、十勝地方の郷土料理であるという甘辛い醤油だれで焼いた豚肉だ。この豚肉が、とにかくB級グルメの王道的な味でとてもうまいのだ。基本的な味付けは、北海道地方のコクある本醸造の醤油と江戸前のすっきりした醤油をベースとしたタレなのだが、この甘辛さがとにかく絶妙。豚肉とともに盛られたコールスローとの相性も抜群で、これはさながらショウガ焼きをマヨネーズに絡めて食すかのような幸福感がある。個人的には、この味わいを全力で楽しむには定食のほうがオススメで、できることなら豚丼ではなく豚焼定食にて豚肉とコールスロー、そして白米の見事なコラボレーションを楽しんで欲しいところである。

とにかく「吉野家、本気出してきたんじゃないの」と思わせるような味で、今後牛丼にならぶ看板メニューとして十分成立しそうな雰囲気がある。オペレーション的には「焼く」という作業が若干煩雑かもしれないが、末永くレギュラーメニューとして定着してほしいこの豚丼・豚焼定食をぜひお楽しみいただきたい。

(中山 記男) http://airoplane.net/