韓国の人気アニメキャラクターの「ポロロ」の著作権買収に、米ディズニー社が1兆ウォン(約747億円)を提示したが、韓国の制作会社がこれを拒否したと14日、韓国内で相次いで報じられた。韓国メディアは「ディズニーの屈辱」、「ポロロの国籍は韓国」などと伝えていた。

 しかし、米ディズニー側は15日、「ポロロ」キャラクター買収提案に関する事実無根であるとの立場を明らかにした。  これは、「ポロロ」の共同制作社オコンのキム・イルホ代表が13日に述べたもので、「韓国のキャラクターを売却するのは、国籍を変えること。朴智星選手が国籍を変えるのと同じ」「ポロロを企業の私有財産とみなすことは難しい」との考えから、ディズニー社の提案を一蹴したという。

 韓国メディアは「ディズニーの巨額の提案を振り切った」、「1兆ウォンの提案を拒否…“ポロロ”に屈辱を受けたディズニー」などと、「ポロロ」の制作社が世界的アニメーション企業からキャラクターの買収提案を受けこと、そして断ったことを続々と伝えていた。

 2003年に放送を開始した『ポロンポロン ポロロ』は、韓国で絶大な人気があるアニメ。世界110カ国に輸出されており、キャラクターグッズの売上も右肩上がり。キム代表によると、2011年のキャラクターグッズの売り上げが1兆ウォン(約747億円)を突破すると見通しだという。

 ディズニーのアジア太平洋地域担当副社長アラナホールスミス氏は15日、報道資料を通じて「ディズニー社では、ポロロのキャラクターの買収を提案したことがなく、現在報道されているディズニーの記事は事実と違う」と述べたという。(編集担当:金志秀)



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