「これまでと比べて、セリエBのような代表を率いている私は不幸だと言う人がいる? だったら、ブッフォンを信頼しないとね。彼はユヴェントスでセリエBを戦い、どのように勝つのかを示したんだから」

イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は、25日に行われるスロベニア代表とのEURO12予選を前に、このように語った。同監督はスロベニアにインスピレーションを得て、彼らが先に始めた下部組織重視の方針にならい、一方でプレーや想像力を持って応えたいと望んでいる。それが、プランデッリ監督が選手たちに求めていることだ。ファンタジーと勇気が、勝利のレシピになることを願っている。

「難しい試合になるだろう。スロベニアには熱意があり、コンディションも整っている。いずれにしても、テクニカルなチームと対戦する意欲があるよ。我々は自分たちのサッカーのベースを再構築しなければいけない。下部組織からリスタートするんだ。もちろん、半年や1年など、すぐに素晴らしい結果を残すことはできない。だが、我々はイタリアであり、ピッチには重要なチームを送らなければならないんだ。グループとしてのスピリットを発揮してね。才能あるチーム(スロベニア)でも、ファンタジーを持つチームに苦しめられるかもしれない」

プランデッリ監督は「コヴェルチャーノで試した11人が出場する」とも話している。つまり、ブッフォン、マッジョ、ボヌッチ、キエッリーニ、バルザレッティ、アクイラーニ、チアゴ・モッタ、モントリーヴォ、マウリ、パッツィーニ、カッサーノがスタメンになるということだ。プランデッリ監督はカッサーノについて、次のようなコメントも残している。

「彼がとんでもないことをやる必要はない。パッツィーニと彼には、彼らが知っているコンビネーションを期待するだけだ。それ以上のことは求めない。彼らが重要なことをやれるということを、我々は知っている。前回のドイツ戦で示したようにね。組織立ったチーム、勇気あるチームを見たい。スロベニア相手にボールポゼッションをする試合はしないだろう」

また、プランデッリ監督は「リビアや日本で起きていることを全員が考えなければならない。そして、この素晴らしいスポーツのことを考えなければならない。イタリア統一150周年記念のための振る舞いもしなければならないよ」とつけ加えている。