Androidが存在感を増している中、満足度はAndroidよりiPhoneが高いという調査結果も出ている。果たして、これは新規契約に影響するのだろうか。
またデータ通信の分野では、NTTドコモのXiとUQコミュニケーションズのWiMAXがしのぎを削っている。12月にXiをスタートさせたNTTドコモの現状はどうなっているのだろうか。
電気通信事業者協会が発表した2月の新規契約数から、その状況を見ていこう。

■強力なソフトバンクモバイル
2月の新規契約を見ると、NTTドコモが182,900増、au(KDDI)が143,000増という中、ソフトバンクモバイルが270,100増を記録した。前年同月ではNTTドコモが148,300増、auが121,400増だが、ソフトバンクモバイルが145,800増だったことを考えれば、ソフトバンクモバイルがかなり伸びていることが分かる。

■ドコモとauがAndroid攻勢を仕掛けてきた
冬春モデル発表時の2010年11月では、NTTドコモが88,100増、auが82,300増だったため、2011年2月の急激な伸びはスマートフォン拡充を含めた冬春モデルの貢献がありそうだ。その一方で、ソフトバンクモバイルは276,600増だったため、冬春モデルの影響が一番少なそう。もしかすると、iPhone 5のうわさやiPad 2の登場などが影響していることも考えられる。そうすると、ソフトバンクモバイルを牽引しているのはiPhoneやiPadと言えそうだ。NTTドコモとauはケータイ市場が一番活性化する春商戦に向けて魅力的なAndroid端末を投入してきた。CMを見ても、NTTドコモとauはAndroidを前面に押し出している。今後も、Androidの攻勢が続きそうなため、純増1位となったソフトバンクモバイルといえども、うかうかしていられない。次の一手が楽しみだ。

■これからに期待したいドコモ「Xi」
次にデータ通信を見てみよう。NTTドコモの「Xi」は、2010年12月末で契約者数が1200だったところ、2011年1月末には5000、2011年2月末には11,700と着実に伸びてきている。2月末でイー・モバイルが54,800増、UQコミュニケーションズが75,300増だったことを考えれば、低いともかもしれないが、WiMAXをスタートして間もない2009年9月から12月の3カ月でUQコミュニケーションズが41,900増だったことを考えれば、まだ期待できる範囲だろう。

■ウィルコムに復活の兆しが
今回もう一つのポイントは、ウィルコムが純増に転じたことだ。ついに29,600増を記録したのだ。新たな定額通話がもたらした効果が、やっとでてきたようだ。

これから、Androidが伸びていくのか、XiとWiMAXの戦いの行方はどうなるのか。ウィルコムは本当に再生できるのか。何かと話題の多いケータイ業界から目が離せない。

電気通信事業者協会(TCA)

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