イタリア代表は11日、南アフリカ・ワールドカップ(W杯)に臨む代表メンバー候補の30人を発表した。

予備登録枠が4つあるとはいえ、本大会のメンバー表に名前を刻めるのは23人。これからはチーム内での競争だ。ここでは、現時点で本大会行きの切符を手にするメンバーについて予想してみる。

まずはGK。ジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)とフェデリコ・マルケッティ(カリアリ)のメンバー入りはほぼ確実なため、実質的に第3GKの場所を争うことになるだろう。ただ、サルヴァトーレ・シリグ(パレルモ)がモルガン・デ・サンクティス(ナポリ)の評価を越えるのは厳しいと考えられる。

センターバックについては、レギュラーであるファビオ・カンナヴァーロとジョルジョ・キエッリーニ(いずれもユヴェントス)は確定だろう。その控えはレオナルド・ボヌッチ(バーリ)とサルヴァトーレ・ボッケッティ(ジェノア)となる。左サイドバックは、ファビオ・グロッソ(ユヴェントス)とドメニコ・クリッシト(ジェノア)でほぼ間違いない。右サイドバックはジャンルカ・ザンブロッタ(ユヴェントス)がほぼ確定。クラブで中盤を務めるクリスティアン・マッジョ(ナポリ)が、マッティア・カッサーニ(パレルモ)に比べるとやや有利、という状況か。

続いては中盤。マウロ・カモラネージ(ユヴェントス)の控えが、シモーネ・ペペ(ウディネーゼ)とアンドレア・コッス(カリアリ)で争われるだろう。南アフリカ行きの切符をすでに手にしているのは、アンドレア・ピルロ(ミラン)、ダニエレ・デ・ロッシ(ローマ)、クラウディオ・マルキージオ(ユヴェントス)、ジェンナーロ・ガットゥーゾ(ミラン)だ。アンジェロ・パロンボ(サンプドリア)とリッカルド・モントリーヴォ(フィオレンティーナ)が1枠を争うこととなる。中盤は7人になると見られ、もう1枠は前述のペペかコッスのどちらがウィンガーを務めることになるだろう。

最後にFW。すでに3枠は確定とみていい。アルベルト・ジラルディーノ(フィオレンティーナ)、ヴィンチェンツォ・イアクインタ(ユヴェントス)、アントニオ・ディ・ナターレ(ウディネーゼ)の招集は揺るぎそうにない。ジャンパオロ・パッツィーニ(サンプドリア)も南アフリカに行く可能性は高いが、マルコ・ボッリエッロ(ミラン)との競争が待っている。彼らが争うのは、ジラルディーノの控えの座だ。そして、ジュゼッペ・ロッシ(ビジャレアル)とファビオ・クアリアレッラ(ナポリ)が最後の1枠を狙っている。