バルセロナとのチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグを翌日に控え、インテルのすべてのサポーターが待ち望んでいたニュースが届いた。MFヴェスレイ・スナイデルがチームメートたちと練習をしたのである。チェルシーとの決勝トーナメント1回戦セカンドレグ同様、ジョゼ・モウリーニョ監督は試合が行われるピッチではなく、アッピアーノ・ジェンティーレ(インテル練習場)でトレーニングを行うことを選んだ。

スナイデルはいずれにしても遠征メンバーに入る予定だったが、アッピアーノのピッチに彼が現れたことは、明日の試合での復帰に向けて大きな希望となる。スナイデルはモウリーニョ監督にとって重要な存在であり、それは非常にクオリティーがあるからだけでなく、ファーストレグで採用した4-2-3-1を繰り返せるからだ。スナイデルがいなければ、デヤン・スタンコビッチの出場停止もあり、フォーメーションを変える必要がある。

メンバーに関してもう1点、疑問とされていたのが、FWマリオ・バロテッリの存在だ。モウリーニョ監督はマリオも含み、チームの全メンバーをバルセロナ遠征に招集した。GKフランチェスコ・トルドやヴィド・ベレツ、負傷中のDFダヴィデ・サントン、出場停止のスタンコビッチも遠征メンバーに含まれている。

チームがバルセロナへ向かうため、ミラノ・マルペンサ空港へ到着した際、インテルの少数のサポーターグループはバロテッリに対し、「マリオ、ユニフォームを投げ捨てるなよ」と繰り返し叫んでいる。モウリーニョ監督やチーム全体には拍手と声援が送られた。