サッカーJ1リーグは第7節が終わったが、AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場している4チームがいずれも苦戦した。名古屋は横浜Fマリノスになんとか逆転勝ちしたものの鹿島は山形、川崎は広島の今季J1昇格組と引き分け、ガンバ大阪は神戸に1−3で完敗した。

 同時進行のACLのグループリーグでは、川崎とガンバ大阪がベスト16進出を早々に決定。また、名古屋はグループEの首位、鹿島はグループGの2位をキープしている。日本の4チームすべてがベスト16に進出することが濃厚だが、その疲れがJ1リーグ戦に影響しているのだろうか。

 といっても、コアなサッカーファンでなければ「ACL? 何それ」と思われるかもしれないので、少し解説しておこう。

 ACLとは、アジアのクラブチャンピオンを決める大会だ。今季から規模が拡大され、アジア各国から32チームが参加して行われている。

 大会方式は、まず東アジア、西アジア16チームずつに分かれて、グループリーグが行われる。日本が属する東アジア地区は、日本、韓国、中国から4チーム、オーストラリアから2チーム、インドネシア・シンガポールから各1チームが出場。これを4チームずつ4つのグループに分け、ホーム&アウェーのリーグ戦を行う。このグループリーグが今、行われているのである(現在第4戦が終了し、第5戦が5月5・6日、最終の第6戦は5月19・20日に行われる)。

 この上位2チームがベスト16に進出。6月に東西同地区同士(8チーム)が一発勝負でベスト8を決める。

 準々決勝からは東アジアと西アジアで勝ち残った8チームが相まみえてホーム&アウェー戦を行い(準々決勝=8月、準決勝=11月)、残った2チームが、11月7日に東京・国立競技場で行われる決勝を戦う。この試合に勝ったチームが、今年のアジアクラブチャンピオンだ。

 日本からは昨年のJ1リーグで3位までに入った鹿島、川崎、名古屋と天皇杯で優勝したガンバ大阪が出場している。

 ACLで優勝したチームは、12月に行われるFIFA(国際サッカー連盟)クラブワールドカップの出場権を得る(今年はUAEで開催)。

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