今夏の移籍市場でバルセロナからACミランへ移籍入団したブラジル代表のMFロナウジーニョ(28)。“ガゼッタ・デッロ・スポルト”紙の独占インタビューで、新天地イタリアの印象を包み隠さず語っている。

――まずは、“ミラノ・ダービー”インテル戦で決めたセリエA初ゴールについて。どれほどの感動が?

「サッカー人生の中でもベストゴールの1つであり、本当に重要なゴールだった。試合後には、俺がこれまで経験したグレミオ対インテルナシオナル、パリサンジェルマン対マルセイユそしてレアル・マドリー対バルセロナなどのビッグマッチを回想したよ。注目度の高い試合でのゴールは最高で、もちろん感動も大きい」

――イタリア・カルチョの印象は?

「戦術に重きを置く点では、リーガ(スペイン)とは大きく異なる」

――マークは厳しい?

「特別と言うほどではなく、またそれほど危険でもない。ハードだが、忠実な印象を受けている。そして競争が激しい」

――まだベストコンディションではないようだが、最終目標は?

「できるだけ早く、世界一だった頃の自分に戻ることだ。そのために練習に励んでいるよ」

――今のコンディションは50%?それとも60%?

「数字で表すのは難しい…。それに試合の度にコンディションは変わる。良い日もあれば悪い日もある。好調を維持するためにフィジカルトレーニングに取り組んでいる。10日後にはかなり成長していると思うよ」

――ベルルスコーニ・オーナーは、より前線でのプレーを期待しているが?

「コンディションが万全になれば、どのポジションでプレーすることになっても問題はない。今はコンディションを取り戻すことに専念している。今季これまでのパフォーマンスには満足している。1週間で3試合に出場できたことは大きな成果だ」

――アンチェロッティ(監督)との関係は?

「いいよ。監督にはいつも助けてもらっている。俺に何を求めているのかを詳しく説明してくれる。俺にとっては重要なことだ」

――カカとセードフルとのフィーリングは?

「リッキー(カカの愛称)との関係は長いしね。クラレンス(セードルフ)は世界最高峰のプレーヤーだ」

――フィーリングは才能だけではない?

「もちろん違う。勝利を収めるためには万全のフィジカルと、そして才能が必要だ」

――最近ロナウドとは話をしたか?

「いや、していない。しかし、彼の復帰を願っている。それがACミランであれば最高だ。カルチョ界にはロナウドのようなビッグネームが必要だ」

――バルセロナでは自身の中で何が崩壊したのか?

「サイクルが終わった。全てのタイトルを獲得し、目標を失ってしまった」