守備陣の奮闘に、攻撃陣がさらに応える。82分に谷本のパスを受けた上月がカットインからのシュートを決め5-0。86分には棚橋が鮮やかなドリブルシュートを決め、6-0としてタイムアップとなった。
 
 後半は前半と打って変わって、攻守において選手が躍動し、3試合連続となる大量得点&無失点で締めくくってみせた。
 
「サッカーだからうまく行かない時間があって当たり前。当然それを短くしないといけないのですが、ただ我慢して(失点)ゼロで終わる勝ちは非常に大きい」と森山監督が語ったように、先制点後に畳み掛けないと、一転してピンチに陥るという経験を、最終戦で経験出来たことは大きい。
 
 だが、それを繰り返してはいけない。なぜならば次は世界への懸けた一発勝負が待ち構えているからだ。それは森山監督も十分に承知だ。
「準々決勝で勝たないと何も達成しない。まだ今は何も得ていない。最後の決定戦(準々決勝)で負けたら何も得るものも無いまま、帰らないといけない」
 
 決戦は25日。大混戦のグループBを通過してきたUAEを相手に勝ってこそ、すべてに意味が生まれる。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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