1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下された。歴史評論家の香原斗志さんは「原爆は人命だけでなく、街の歴史も思い出もすべて奪った。例えば、広島の歴史と共に歩んできた広島城天守は、一瞬にして跡形もなくなってしまった」という――。広島城天守閣(写真=長岡外史/CC-BY-SA-3.0/Wikimedia Commons)■壮麗な5重の天守が一瞬にして崩れ落ちたときの音いまからちょうど79年前の昭和20年(1945)8月6日。朝から晴れ渡っていた広