円安でも設備投資は増えていない(写真:Bloomberg)円安が止まらない背景はさまざまだが、中長期的には貿易赤字など構造的な円売り要因が重要であるという見方が増えてきたように思われる。もっとも、貿易収支だけをみると、2022年に原油高と円安が進んだ局面と比べれば、赤字幅は縮小してきている。それでもなお円安が止まらない背景には、貿易収支の「改善パス」に問題があると、筆者はみている。後述するように、日本では「悪