去る11月19日、福岡県北九州市に住むある男性に、銀行口座が開かれた。それ自体は至って普通のことだが、異例中の異例は、彼がかつて暴力団員だったという経歴だ。男性は日本で唯一、特定危険指定暴力団とされる北九州・工藤會幹部だった中本さん(53)。ある事件での逮捕・収監を最後に、暴力団を獄中離脱したのは平成27年だった。翌年の出所後、カタギとして訪れたハローワークで地元・小倉で働きたいと希望した中本さんは、