本田キャプテンの理由を語るアギーレ監督

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[9.5 キリンチャレンジ杯 日本0-2ウルグアイ 札幌ド]

 アギーレジャパンの初陣でゲームキャプテンを任されたのはFW本田圭佑(ミラン)だった。選手入場ではチームの先頭を歩き、試合前にはウルグアイのゲームキャプテンを務めたDFディエゴ・ゴディンとともにフェアプレー宣言をした。

「今日、選手たちに伝えたのは本田、(川島)永嗣、(吉田)麻也がキャプテンであり、キャプテンマークを付けるのは本田ということだった」。ハビエル・アギーレ監督は試合後の記者会見で本田、GK川島永嗣、DF吉田麻也の3人をキャプテンに指名したことを明かした。

 そのうえで本田がキャプテンマークを巻いたことについては「ゴールキーパーはレフェリーから遠いというのが理由。そして、経験、年齢を考慮すれば、麻也ではなく、本田だなと思った」と説明した。

 ザックジャパンでキャプテンを務めたMF長谷部誠が途中離脱したこともあり、アギーレジャパンの初陣でだれがキャプテンマークを託されるかが注目された。指揮官は一人に限定することなく、3人をチームのリーダーに任命した格好だ。

 本田は試合後のミックスゾーンでゲームキャプテンを務めたことについて聞かれ、「ここ(ミックスゾーン)でしゃべらないといけないとか、義務みたいなものが発生しちゃうから」と、笑みをまじえて答えた。

「俺は自由にやりたいし、パッションを大事にしている。パッションを押し殺して長谷部さんのようにキャプテンらしく振る舞える自信はない」。そう冗談交じりに語り、報道陣を笑わせた本田の表情には、指揮官からの信頼に感謝し、その期待に応えていきたいという新たな決意もうかがえた。

(取材・文 西山紘平)