ところが、これでユヴェントスの方に再びエンジンがかかり、後半30分、左ウイングバックのアサモアが個のドリブルで強引に突破して中へ折り返したボールをビダルが決めてユヴェントスがすぐに同点に追い付く。得点直後のここも失点しない事に集中しなければならない時間帯だったが、個の強引な突破に対して多くの選手がボールウォッチャーになってしまったかなと思う。

FW:イカルディ
MF:パラシオ
MF:長友佑都 コヴァチッチ カンビアッソ グアリン ジョナタン
DF:ジョズス ラノッキア カンパニャーロ
GK:ハンダノヴィッチ

FW:クアリャレッラ
MF:テベス
MF:アサモア ポグバ パドイン ビダル イスラ
DF:キエッリーニ ボヌッチ バルザリ
GK:ブッフォン

という事で、試合はそのままスコア「1−1」の引き分けで終了。どちらのチームも後ろの中央の枚数が多くて守備が堅く、しかし、重心は後ろにあるシステムでもハイプレスはやっているのでとてもアグレッシブな試合で、結果の通り内容も互角に近かったと言えると思う。インテルは左ボランチが確定してくると更に良くなりそうで、ユヴェントスはテベスがもっと起点になれるようになると更に良くなりそうな感じだった。

そして、この試合でも「3−5−1−1」の「5」の左サイドとして先発フル出場を果たした長友については、やはりいつものように運動量が豊富でフィジカルコンディションが良く、攻守にきちんとチームのために働けていたと思う。ポジションは中盤でもあるので、もっと質のあるパスを前に配給できるようなれば、という事だけが今の課題だと言えるのではないだろうか。

インテルの3バックシステムでは躍動している長友が、なぜザックジャパンの3バックシステムでは躍動できないのか? それはやはりインテルでは「5」のところがザックジャパンでは「4」であるからで、やはり枚数が少ないぶんだけ思い切って前へプレスに行ったりアグレッシブに攻撃参加できないからであると思う。イタリアのクラブであるインテルやユヴェントスがやっている、という事もあるし、ザックがそれを参考にしてくれれば良いのだが・・・。