――川本真琴さんの「1/2」と、森口博子さんの「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」は、別名義で活動されていあたり、最近は歌手活動をあまり行われない方なので、なかなか耳にする機会が無かったのですが、そういった昔の名曲を再び紹介したいという想いもあったのでしょうか?

中川:それは強くありますね。前作の時も’80年代モノが多くて、しかもエンディングばかりだったので「大丈夫かな?」と思ったんですけど、意外なことにすごく反響があって。10代の子とか世代が全然違うんですけど、「しょこたんのおかげで、原曲と比べてみたり、アニメを見てみたり、他のアニソンも聴いてみたいと思うようになって楽しいです!」と言ってくれたのがすごく嬉しくて、是非今回も。翔子も好きな作品は色々あるんですけど、アニソンの方から先に聴いていて、「アニメも観てみよう」となることも多いので、是非そういう風に広がっていって欲しいなと思います。アニソンって大人と10代の人が語り合えるし、世代を繋ぐ架け橋にもなりますよね。本当にアニソンって名曲があって、アニソンにしかない素直さとか、ストレートに色々な世界が詰まっていて、いい所がたくさんあるので、それを是非知らない人にも伝えたいです。川本真琴さんだけを知っているという方も、もちろん全部分かるという方も、知っているのと知らないのとあるという方も、みんなにオススメできる一枚になったと思います。

――1曲目の「1/2」は元気のいいオープニング曲で始まり、最後は映画のラストに流れるしっとりとした「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」で終わるように、曲順にもこだわりが感じられました。

中川:1作目の時に、入れたかったけど入れられなかった曲が「1/2」と「テレポーテーション -恋の未確認-」だったので。「1/2」は絶対に歌うと決めていて、「テレポーテーション -恋の未確認-」は魔法少女で学園モノで恋のドキドキとかアニソンらしい要素が色々入っているので、これも入れたい。「あとはどんな曲がいいかな?」って迷ったんですけど、投票の多いものを入れました。「空色デイズ」でロック調の曲を歌わせてもらってすごく気持ち良くて、更にカッコイイ風に振り切った曲を歌ってみたかったので、「輪舞 -REVOLUTION」はすごく難しかったですけどチャレンジの曲でした。「潔く カッコ良く 生きて行こう」という歌詞にシビレてしまって、是非女の子にオススメですね。この曲を聴いてアニメの「少女革命ウテナ」も観て欲しいなと。

――「ウテナ」はアニメの世界観もそうだし、特徴的な曲が多いですよね。

中川:特徴的だし、’90年代後半のアニメの薫りがする、曲も世界観が確立されていたり、素敵でカッコ良くて女の子にオススメなので。翔子も曲から入って、「この曲はなんてカッコイイんだろう!」と思ってアニメを見てみたら、もっと楽しかったので。ファンの方も多いみたいだし、そういう風に見てもらえればなぁと思いました。「Catch You Catch Me」という曲は広瀬香美さんが作った曲なので、すごく音符が上下したり難しいんですけど、’90年代J-POPっぽく聴けるので耳馴染みがいいのと、「空色デイズ」を作詞してくれたmeg rockさんが歌っていた曲で、歌詞で人生を変えて下さった方なので尊敬の念も込めて歌いました。最後の曲はどうしようか、たくさん候補もあったので迷ったんですけど、森口さんの曲を。「ガンダム」はまだファーストガンダムを見ている途中なんですけど曲を先に聴いていて、バラードに挑戦してみたいという気持ちもあったし投票も多かったので、最後っぽいしこの曲を選ばせて頂きました。

――少女マンガやアニメに限らず、「るろうに剣心」のような少年マンガが原作のアニメも観られるんですね。

中川:そうですね。基本的に魔法モノか闘うモノが好きです(笑)。

――曲ごとに表情豊かに歌われているなと感じましたが、自分でも少し歌が上達したとは思いませんか?

中川:いやぁー…(苦笑)。でも、前より段々と緊張が解けてきたのと、水木一郎さんというアニソン界のアニキからオススメされた「漢方を飲むと早く喉が開くんだ!」というのを覚えました。