「ヒット」はネオ不動産銘柄？ 田端信太郎が語る注目株と「リアルゲイト」の動向

実業家の田端信太郎氏が、自身のYouTubeチャンネルでのライブ配信『【株ライブ】新規上場ヒットとリアルゲイトについて語る。ネオ不動産銘柄への道』において、新規上場株「ヒット（Hit）」および既上場株「リアルゲイト」について、独自の視点から鋭い分析と提言を展開した。

まず、田端氏自身が保有する「リアルゲイト」については、ライブ配信中に株価が急騰する場面があり、「今朝だけで今2000万ぐらい含み増えてるじゃん」「悪い気はしないよね」と素直な反応を見せた。ただし、その後の価格形成については慎重な姿勢を崩さなかった。急騰時の短期的な売買を繰り返す投資家に対しては、以前のライブ配信でゲスト出演した片山晃氏の「イナゴが来るとその後の価格形成が乱されるからかえって邪魔だ」という発言を引用し、共感を示した。株主としての心境については、「途中がどうなってようが大事なのは買い値と売り値」「本質的にファンダメンタルに貢献できることをやりたい」と語った。

さらに田端氏は、リアルゲイトの流動性向上策として「サイバーエージェントが（保有株を）50.1％に（減らすべき）」「公募増資して薄めればいいんですよ」と提言。特に、同社が過去に行ったMSワラント（行使価額修正条項付き新株予約権）による資金調達については、「どう考えてもあれMSワラントとかCBとかそういうふうに悪化やん」「なんでこれMSワラントで上がる理由になってみんなワッショイワッショイ盛り上がるのか正直理解できない」と厳しく批判した。

一方、新規上場（IPO）を控える屋外広告企業「ヒット」について、田端氏はそのビジネスモデルを高く評価。「3Dビジョンは面白い」「渋谷のタイムズスクエアになる可能性」と期待を寄せた。特に、広告ビジョンを設置する場所の仕入れからクリエイティブ制作、営業までを一貫して行う垂直統合モデルについて、「絶対的な強みはないけど、今のところはあそこまで気合でやってる会社って他にあんま知ったことない」と述べた。ヒットの稼働率KPIについては「金額ベースで計算しているから低く見える」「アップサイドを多く見てるとも言える」と分析し、IPOへの申し込みについても「公募で申し込んでおけばよかったと思う気がしてる」「俺は申し込もうかな」と意欲を示した。田端氏はヒットを「歩いてる人に映像を見せつける権利を買ってるわけよね」と評し、本質的には不動産ビジネスに近い「ネオ不動産銘柄」と位置づけている。

田端氏は、インフォリッチやヒットといった銘柄に共通する投資テーマとして、「リアルな接点を持っている会社で、そこをマネタイズする」という点を挙げ、これらを「ネオ不動産銘柄」と呼称している。今後の市場動向とともに、田端氏の鋭い分析と発言に引き続き注目が集まりそうだ。