【大人気おりがみ作家カミキィさんインタビュー】子どもも大人も夢中になる!おりがみの新しい遊び方がひろがる『カミキィのおりがみあそび』

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おりがみ作家ミキィさんインタビュー

令和でいちばん売れているおりがみ本*である『カミキィの季節のおりがみ』(カミキィ 著/日本文芸社 刊)をはじめとする著書や、動画サイトなどでも数多くのおりがみ作品を発表してきた、人気おりがみ作家のカミキィさん。今年4月には、新刊『カミキィのおりがみあそび』(カミキィ 著/日本文芸社 刊)を出版されました。

この『カミキィのおりがみあそび』は、カミキィさんの作品のなかでも “かわいい” が際立っています。未就学児のお子さんからお年寄りまで幅広い年齢の方に楽しんでもらおうと、試行錯誤を重ねたそう。今回のインタビュー前編では、この本が生まれた裏側とおすすめの楽しみ方について、お聞きしました。

*集計期間:2019年5月1日~2025年3月31日書籍>手芸【CDP CANTERA 調べ】 

取材・文:酒井絢子 撮影:鈴木江実子(作品写真)

小さなお子さんに教える
大人自身も楽しめる身近なモチーフがいっぱい

――『カミキィのおりがみあそび』は、これまでのカミキィさんの著書のなかでも、とびきりかわいく、折り方もかんたんなものが多いですね。

ミキィ:これまで出させていただいた本は、小学校中学年くらいのお子さんから大人を対象にした、ちょっと難しめの作品も含んだものが多かったのですが、今回は対象年齢をぐっと下げたんです。就学前から小学校1、2年生のお子さんでも取り組みやすい、折り工程が少なめでかんたんにできる作品を中心にまとめています。大人が教えやすいかどうかも考えながら、制作しました。

――教えている大人自身が夢中になってしまいそうです。

ミキィ:先生方や親御さんはもちろん、介護関係者の方にも、おりがみは人気があります。毎月の室内飾りにしたり、お誕生日カードを作ったり。大人の方にとっておりがみは、お仕事としてや職場で使うためという場合も多いんです。そこで思わず夢中になって、いつのまにかご自身の楽しみに……なんて声も聞きますね。

――お寿司やスイーツなど、おりがみのモチーフとしては新鮮に感じられるものも多いですね。

ミキィ:お子さんにとって身近に感じられるもので、親しみを持って取り組んでもらいたいという思いから、私の作品としてはあまり登場してこなかった食べ物モチーフにも挑戦してみました。個別に折るのはもちろんですが、種類も幅広いので、いろいろと折ってもらえたらお店屋さんごっこも盛り上がると思います。

お店屋さんごっこ、きせかえ遊び……
あれこれ付けかえ、遊び方いろいろ

お店屋さんごっこは、スマホのバーコード決済にも対応。「お財布もおすすめです。封筒のように使うこともできるので、便利なんですよ」とカミキィさん。

――お店屋さんごっこに使う屋台は、商品を入れたり出したりできるようになっていて、楽しさ倍増ですね。

ミキィ:折ることでポケット的な部分を作って、遊びにもちょっとしたリアリティを持たせるように工夫しました。

みかんの実から房を取り出したり、ペロペロキャンディの棒を付けかえたりすることもできます。

――きせかえ遊びでも、体とお洋服と顔と付けかえることができて、きちんと1体になるのは、本物のお人形さながらです。

ミキィ:紙のきせかえといえば、厚紙を切り抜いて、ツメ部分を引っ掛けて付けかえるようなタイプが昔からありました。でも、おりがみだからこそできるやり方はないかなといろいろ考えて、生まれたのがこのきせかえシリーズです。

今までも人物の形の作品は作っていたんですが、幼稚園や保育園の先生がそれぞれの園児に似せた顔を描いてプレゼントしていたり、大人の方が推しのカラーで作って顔や髪型を描いたり、カスタマイズしているというお声をいただいていたんです。そこで、服装や髪型を組み合わせて好みのお人形を作れたらいいなとひらめきました。

作品づくりも10周年。
ミキィさんならではの、現代おりがみ

――おりがみ遊びは昔からありますが、カミキィさんの作品は今の時代にぴったりのかわいらしさです。

ミキィ:そもそも、私自身が好きだと思えるかわいいものを折ってみたいという気持ちから、作品作りが始まったんです。すばらしい伝承おりがみはたくさんあるけれど、10年前は “かんたん” “かわいい” という観点だと、なかなか見つからなかったんですよね。

恐竜もかわいらしく仕上げるために、本物ではなく ”ぬいぐるみの” 恐竜をイメージしてデザインしたそう。

――その、かわいいおりがみ作品を作ってみたいと作家活動を始めてから、今年で10周年だそうですね。

ミキィ:最初は本当に軽い気持ちで、「こういうおりがみ作品ってどうかな?」みたいな感じでInstagramに上げていただけなんです。こんなにたくさんの方に支持してもらえるだなんて、思ってもみませんでした。

――10年間で、おりがみに対する気持ちに変化は生まれましたか?

ミキィ:そうですね。おりがみは終わりのない世界だなと日々感じるようになりました。“手のひらサイズの四角い紙” という制約があるけれど、その制約があるからこそ楽しい。これからも、まだまだできることはたくさんあると思っています。

インタビュー後半では、早速届いた本の反響や日頃の作品作りについてお伝えします。