米連邦準備制度理事会=ロイター

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 【ワシントン=田中宏幸】米アトランタ連銀のボスティック総裁は10日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、米連邦準備制度理事会(FRB)が11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で「利下げを一度休止すべきかもしれない」と述べた。

 米労働省が10日発表した9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2・4%と6か月連続で伸びが鈍化したが、市場予想(2・3%)を上回った。

 ボスティック氏は「この不安定さは、11月に利下げを休止すべきかもしれないという考えにつながる」と指摘。「我々は辛抱強く待ち、もう少し様子を見ることができる」と述べた。年内のFOMC会合は、11月と12月に予定されている。

 ボスティック氏はFOMCで投票権を持つ。9月の会合では、通常の倍にあたる0・5%の利下げ決定を全面的に支持していた。