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ポジティブもネガティブも、ウソはだめ。

Googleマップには、レストランからコンビニから神社仏閣や工場まで、あらゆる場所に口コミが付いてて、初めての場所に行くときはすごく役立ちます。

ただ、たまに不自然にポジティブな口コミが混ざっていることもありますよね。そこでGoogleマップでは、ニセ口コミ投稿が疑われるビジネスにはフラグを立てるようになったみたいです。

ペナルティもある

Engadgetによれば、XユーザーのMike Blumenthal氏がいち早くこの変化についてポストしました。とあるカーペットクリーニング会社の概要ページに、「この場所からフェイクの疑いのあるレビューが削除されました」と警告マーク付きで表示されていたようです。

Googleからの公式発表はまだありませんが、Search Engine Roundtableによれば、Googleは最近口コミに関するルールの文書を改訂していたようです。

この文書では、お店やビジネスの口コミ関連のガイドライン違反に対し、Googleが取り得る対応を3つ挙げています。Googleはフェイクレビューを削除するだけでなく、非公開にしたり、新規のレビューを一定期間書き込めなくしたり、またはルール違反のレビューが削除されていることをユーザーに伝える警告メッセージを表示させるそうです。さらにこれら以外の制限もあり得るとしています。

Googleがビジネスに制限を適用した場合、ビジネス所有者に対してその旨を通知するメールを送るそうで、企業側はそれに抗議することも可能です。Googleは企業側の抗議内容をオープンに考慮し、最終決定するとのこと。

ニセの口コミといえば、ポジティブなことを言うサクラだけではなく、政治的動機や嫌がらせ目的のネガティブレビューもあり得ます。

例えば米国では、去年パレスチナとイスラエルの紛争が始まって以来、パレスチナ系ビジネスに対しネガティブな口コミを大量投稿する事案が目立っています。Al Jazeeraによれば、米国のパレスチナ系ベーカリー兼レストランが開店後1週間で星1つの評価を大量に付けられ、口コミ内容にもそのお店にない商品が書かれているなど、やらせ感に溢れていました。今回のGoogleマップの対応で、そういった被害を減らせるかもしれません。

そんな悪質な動機でないにしても、例えば「良い口コミしてくれたらデザートをサービスします」みたいなことは時々見かけますが、これもガイドライン違反です。

Googleがフェイク対策を厳しくすることで、こういったやり方も今後は消えていくのでしょう。お店の利用者側にとって、オマケがもらえればその場ではうれしいかもしれませんが、口コミを見る人にとっては、正直な感想がベストですもんね。

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