【MLB】ロッキーズ−ドジャース(9月29日・日本時間30日/デンバー)

 ドジャースの大谷翔平投手がシーズン最終戦に「1番・DH」でスタメン出場。3打席凡退で迎えた第4打席、12試合連続安打となるライト前ヒットを放った。するとすかさず今季59個目の盗塁にも成功。打率トップを行くパドレスのアラエスは打率.314で、大逆転首位打者&三冠王は厳しくなったが、最高の状態でポストシーズンを迎えられそうだ。

 共にリーグダントツ1位の54本塁打、130打点という圧巻の成績を残している大谷。盗塁も58個を数え、8月中にメジャー史上6人目の「40本塁打40盗塁」を早々に達成すると、その後も数字を伸ばし続け史上初の「50本塁打50盗塁」も軽くクリアする歴史的なシーズンを過ごしている。

 特に「50-50」を決めた9月19日(日本時間20日)の「3打席連続ホームランを含む6安打10打点2盗塁」の活躍はMLB史上最高の試合と称賛されたことが記憶に新しいが、その後も大谷は打ち続け、この試合から昨日まで9試合で39打数26安打の打率.667と異次元の活躍。19日の試合前の時点で.287だった打率は、わずか10日で.310まで急上昇している。そしてこの試合でも、3打席凡退のあと第4打席でライト前にヒットを放ち、4打数1安打で今季の打率を.310とした。すかさずダブルスチールで今季59個目の盗塁も成功させた。

 打率トップを走るアラエスは、ドジャースとの3連戦で12打数無安打と完全に封じられ打率を落としたが、一昨日の試合で意地の3安打を放つと、今日の同時刻に開催されている最終戦でも1安打を放ち3打数1安打で最終的に今季の打率を.314で終えている。シーズン終盤の猛追で大谷の大逆転首位打者及び三冠王が取り沙汰されたが、さすがにアラエスまでは届かなかった。

 それでもリーグ2位の打率.310は自己最高。大谷は打率、安打数、本塁打数、打点、盗塁でキャリアハイをマークする打者としては最高のシーズンを終え、初のポストシーズンに臨む。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)