試合を観戦するジダン氏(ロイター)

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 元フランス代表のスーパースター、MFジネディーヌ・ジダン氏の長男エンツォ・ジダン(29)が現役引退を発表し、他の兄弟の現状がクローズアップされている。

 世界的スター選手の息子として注目されたエンツォはスペイン1部レアル・マドリードの下部組織からBチームに入り。親善試合でトップデビューを果たすも、その後は移籍を繰り返した。スペイン3部フエンラブラダを退団した昨年の夏からフリーとなり、すでに不動産事業に取り組む中で正式に引退を表明した。

 フランスメディア「20MINUTES」は「エンツォはクラブで地位を確立することができなかった。29歳で引退を決断した」と指摘。その上で「ジズー(ジダン氏の愛称)の4人の息子たちはいずれもプロサッカー選手としてのキャリアを選択した。長男は引退し、他の3人の息子にとっても簡単なことではない」と伝えた。

 次男のルカ(26)はRマドリードの下部組織出身のGK。トップチームで2試合に出場するもいくつかのクラブを渡り歩き、現在はスペイン2部グラナダに所属している。三男のテオ(22)はMFでRマドリードの下部組織出身で現在は2部コルドバでプレー。四男のエリアス(18)はRマドリードのアカデミーからベティスの下部組織に移り、今季Bチームで奮闘している。

 引退したエンツォを含めて、大スターの息子4人は誰も1部クラブの主力としてプレーしておらずA代表にもなれていない。同メディアは「ジズーは息子たちのサッカーキャリアについて『彼らには大変なことになると思います』と話していた。息子たちの運命について予測は正しかったことが証明された」と伝えていた。