『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』©2024 Searchlight Pictures.

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 ジェームズ・マンゴールドが監督、ティモシー・シャラメが主演を務める映画『A Complete Unknown(原題)』が、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の邦題で2025年2月に日本公開されることが決定した。

参考:「“怒りを抱えた国”を見せる作品だ」『LOGAN/ローガン』監督インタビュー

 歴史に残る名曲と伝説を数多く残し、今もなお現役でステージに立ち続けるミュージシャン、ボブ・ディラン。“生きる伝説”として世界に影響を与え続ける彼は、2016年に、その文学的影響力により、ミュージシャンとして初となるノーベル文学賞を受賞したほか、アメリカ文化へ多大な影響をもたらしたとしてピュリツァー賞特別賞を受賞。さらに、フランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章、民間人に贈られるアメリカ最高位の勲章となる大統領自由勲章などが贈られている。

 本作では、60年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディランが時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子が描かれる。

 監督を務めるのは、『LOGAN/ローガン』で第90回アカデミー賞脚色賞にノミネートされ、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』ではアメリカ音楽界の伝説的な歌手ジョニー・キャッシュとその妻の波乱に満ちた人生を映像化したマンゴールド。

 主人公となるディランを、『君の名前で僕を呼んで』で第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、近年では、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』や『DUNE/デューン』シリーズなどに出演するシャラメが演じる。

 さらに、共演者として『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエドワード・ノートン、『マレフィセント』のエル・ファニング、『トップガン マーヴェリック』のモニカ・バルバロ、『LOGAN/ローガン』のボイド・ホルブルック、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のダン・フォグラー、『エクソシスト 信じる者』のノーバート・レオ・バッツ、『アルゴ』のスクート・マクネイリーらが出演する。

 タイトルの“A Complete Unknown”とは、米音楽誌ローリング・ストーンが2004年に選出した「最も偉大な500曲」で1位に選ばれた、ディランの代表曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」の一節。まさに“名もなき者=A Complete Unknown”だった若きディランが、この歴史に残る名曲に至る、師や恋人との出会い、激動の時代の中で羽ばたいていく姿、永遠の青春を感じさせる、爽やかで、美しく、そして激しい、心を引き裂くような情熱的なエピソードの数々が、シャラメとマンゴールド監督のタッグでスクリーンに再現されていく。(文=リアルサウンド編集部)