ビデオ出演、アイドルにストーカー…明かされた「紀州のドン・ファン」元妻・須藤早貴被告の「素顔」

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「都内の億超えマンション」

紀州のドン・ファンと呼ばれた野崎幸助さんを殺害したとして起訴されている須藤早貴被告は、野崎さんの死後、こう検索していた。

逮捕から3年、ようやく9月12日に殺人事件の初公判が開かれた。

須藤被告は先日、殺人事件とは別に、美容の専門学校時代にキャバクラで働いていた時代に、店で知り合った男性から計約3000万円を騙し取ったとして、詐欺罪で懲役3年6ヵ月の実刑判決を受けている。

たった38万円のギャラでビデオに出演

検察側によると’17年に須藤被告はデリヘルで働いていた際、利用客にセクシービデオ業界を紹介され4本の作品に出演しているという。4本の出演料の合計は38万円あまり。

「ホストにも通っていたという須藤被告は、さらなる金を求めてセクシービデオに出演しました。しかし’17年12月、野崎さんと知り合い月100万円のお手当をもらえるようになると、デリヘルもやめたようです。野崎さんと結婚しても須藤被告は和歌山には住まず、新宿に住んでいた。100万円は会社の金庫番の人から現金手渡しでもらっていたので、そのために通っていたのではないかといわれています」(在阪テレビ局報道記者)

また検察によれば、野崎さんは’18年3月下旬に離婚届を須藤被告に渡していたという。そのウラにはメディアが報じた彼女のビデオ出演が分かったようで嫌気が差し、別の女性と結婚すると言い始めたという。

そして、4月7日に密売サイトで覚せい剤を注文。その日に「覚醒剤 過剰摂取」と検索している。そして5月24日、野崎さんは覚醒剤中毒で死亡した。

私生活では須藤被告は“ジャニヲタ”(ジャニーズの熱狂的なファン)だったようで、当時『King & Prince』メンバー神宮寺勇太(現在はNumber_i)を“推して”いたという。

「野崎さんの死後、須藤被告は探偵を使って神宮寺さんのバイクにGPSをつけて自宅を割り出し、同じ品川区のタワマンに引っ越した。須藤被告は割と低層階だったようですが、神宮寺さんのバイクの駐車場の隣を借りることに成功しています。車は機械式だったが、バイクは平置きだったため、神宮寺さんと接触できる可能性が高かったからでしょう。そのために、わざわざバイクの免許まで取得している。ここでも行動力が高く、“ストーカーともいえる。野崎さんの死後、須藤被告は逮捕されるまで散財し、ポルシェも2台購入しています」(警察OB)

一方、須藤被告が野崎さんを殺害したという直接証拠は乏しい。だからこそ検察は状況証拠を積み上げるために、28人という異例の人数の証人を申請している。

「“無罪”と“無実”は全く別物。限りなく黒に近いグレーでも“推定無罪”の原則で決定的証拠がなければ無罪となる可能性もある。もっと言えばこれだけ状況証拠があっても、結局は“真犯人が別にいた”という過去の事件もあるんです。だからこそ、この裁判は非常に難航するでしょう」(全国紙社会部記者)

須藤被告は無罪を主張している。審理は最大25回。判決は12月12日だ――。