プロ志望届の清原ジュニアを「人気回復」「未来の4番候補」で獲りたいドン底球団のドラフト戦略

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 西武、巨人、オリックスで活躍したプロ野球界のレジェンド・清原和博氏の長男で、慶応大学4年の清原正吾内野手が、プロ志望届を提出した。メディアの取材に応じた正吾は、

「父親である清原和博という背中を見てきて、やっぱり夢のある舞台ですし、今ここで挑戦できることに感謝して、この環境に感謝しながら、人生の中でいちばん大きな決断をさせていただきました」

 そう決意表明したのだが、父・和博氏からは「正吾の人生なんだし、正吾の意見をいちばん尊重する」と言葉をかけられたそうで、

「僕自身、悩んでいたところがすっきりした」

 正吾は慶応幼稚舎では野球、中学はバレー部、高校はアメフト部に所属。6年間のブランクがあったが、大学で野球に再挑戦し、今春のリーグ戦では一塁手でベストナインを獲得した。まだまだ「のびしろ」はあるだろう。

「この境遇は、大学から本格的にプレーしてヤクルトにドラフト1位で入団した、ミスタープロ野球・長嶋茂雄の長男・長嶋一茂に似ている。ドラフト下位でも獲得に動く球団はありそう」(スポーツ紙デスク)

 春のリーグ戦では本塁打0本だったが、8月31日には東京六大学選抜として出場した、エスコンフィールドでの日本ハム2軍戦で左越えの2ランを放ち、各球団のスカウトにこれ以上ないアピールとなった。

「父の古巣・西武は今シーズン、ぶっちぎりの最下位で、山川穂高のソフトバンク移籍により、新たな4番が不在のまま。そこで清原ジュニアを獲得すれば人気回復と同時に、未来の4番候補として育成することができる。とはいえ、どの球団に入っても、キャンプ中から注目の的になるでしょう」(プロ野球担当記者)

 清原ジュニアがいきなりドラフトの目玉候補に浮上したのである。

(高木光一)