井上尚弥、パッキャオをアーティストに例えると!? 米メディアが出した名前とは「ファンは知っている」

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井上はドヘニー戦でも圧巻の強さを示した(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は今月3日、東京・有明アリーナで開催されたタイトルマッチで、テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)を7回TKOで下しベルトを守った。

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 スーパーバンタム級で統一王者となり、2度目の防衛を果たした井上。その破壊力抜群のパンチを受け続けたドヘニーがダメージの蓄積により試合続行不可能となるなど、今回の試合も日本人王者が対戦相手を圧倒した。

 井上の底知れない強さ故、試合毎にその存在に対して多くの人々から関心が寄せられ、また、さまざまな議論を呼ぶこととなる。米サイト『BOXINGSCENE』では、元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオとの興味深い内容での比較が行われている。9月8日同メディアは、歴代の複数階級制覇王者と現役である井上について論じるトピックを配信しており、その中で、井上とパッキャオをそれぞれ、世界的に有名なミュージシャン、アーティストに例えている。

 同メディアは、パッキャオについて、「彼はデヴィッド・ボウイのようなもので、常に逆境に立ち向かい、景色を塗り替えた改革の達人だ」と主張。続けて、「ボウイがロックからディスコ、そしてその先へと難なくシフトしていったように、パッキャオもフライ級からウェルター級へと、あらゆる期待を打ち砕きながら移行していった。どちらも真似することはできないが、両者ともその技に忘れがたい足跡を残し、試合を永遠に変えた」などと説明する。

 そしてその一方、井上に対しては、「ボクシング界のボブ・ディランだ。国際的な名声という点ではNo.1のヒット記録はないかもしれないが、彼の経歴がそれを物語っている。極端な歌声にもかかわらず、その偉大さが疑われることのなかったディランのように、イノウエの素晴らしさは否定できない」と持論を展開。その上で、「ディランのファンが彼の天才性を高く評価しているように、イノウエのファンは、たとえメインストリームの観客がそれに気づいていないとしても、彼がオールタイム・グレートであることを知っている」と論じている。

 もちろん、これらは『BOXING SCENE』独自の見解であることは言うまでもない。そして、今回のトピックのように、井上尚弥というボクサーは今後も多くのファン、メディアの間であらゆるテーマで話題となっていくことになるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]