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とりあえず身近なところから活用してみよう!

人工知能がこの先世界を大きく変えていくのか、それとも何か大きな問題が起こって自滅していくのか。急速に拡大している技術がどれくらい進化していくのか見通しをつけるのはまだ難しい状況です。いまだに使い方がちょっとわからないと使ってない人もいれば、最大限に活用している人もいると思います。

ただAIを思い浮かべるとき、ChatGPTやMidjourneyのような生成AIツールが出てくると思いますが、AIアルゴリズムはGoogleマップで目的地までの経路を教えてくれたり、Instagramで表示される投稿を選んだり、さまざまなアプリやサイトの舞台裏にも存在するので実は使っている、と言うことも多いんですよ。

とはいえ、ChatGPTなどの最近話題のAIの使い方がいまいち...という方に、生産性と創造性をアップできる今一番いい使い方をシェアしようと思います。

テキストの要約

ChatGPTやGeminiのようなツールは、大量の文章を取り込み、その中から最も重要なポイントを拾い出し、読みやすい要約に凝縮するのがとっても得意。これはPDF文書、メール、ウェブページ、メモ、その他ありとあらゆるものに対して機能できます。そしてこの機能は、いまや多くのアプリやツールに組み込まれつつあります。

要約してもらう場合、AIはもうすでにある言葉で要約を出してくるため、不正確さや事実とは異なる情報を出す「ハルシネーション」はあまり問題にならないはずです。しかし、それでもゼロとは言い切れません。大切なのは、追加で確認の質問をしたり、要約されたテキストからの実際の文章からの引用を含めるよう要求したりと、二重チェックをすることです。

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テキストの書き換え

デジタルの情報サイトとして、米Gizmodoの私たち、つまり人間が書くテキストは、時間がかかったとしてもAIが書いたテキストよりもずっといいものだと信じています。でもAIが文章を書くのに役立たないという意味ではありません。何かを別の言い方で表現したり、別の言葉を挙げたり、既存の文章を微調整したりするのにとても役に立ちます。

言い換えると、AIはライターにとっては百科事典や辞書として機能しているということになります。人間の脳に置き換わる存在ではなく、人間の知識をパワーアップさせることができるというわけです。

この場合も、AIが一から何かを作り出しているわけではないですし、ライター自身が同時に編集者としてチェックしているので、ハルシネーションは問題にならないと思います。

音声の文字起こし

以前、人工知能で音声をすばやくデジタルテキストに変換する文字起こしサービスを紹介したことがあります。会話の文字起こしは本当に時間がかかる作業なので、AIのおかげで時間と労力を節約できます。講義、会議、インタビューなど長い音声クリップでも、わずか数分で全てテキストに変換してくれます。

この機能は、Pixelフォンの「レコーダー」のようなアプリでも利用可能で、iOS 18のボイスメモアプリにも搭載される予定です。ライブで自動文字起こしをしたり、自動翻訳も可能です。精度の面では完璧ではありませんが、かなりよくなってきている印象です。

アイデアを得る

AIのハルシネーション問題を解消する一番いいの方法の1つは、ハルシネーションが役立つ状況でAIを使用するという逆手に取ったやり方です。製品プロジェクト、スタートアップ、モバイルアプリ、小説の次のストーリー展開、家で子供たちとする遊び、などなど新しいアイデアを考え出したいときに利用できます。

生成されたアイデアは独創的なものかと言われるとそうではありません。AIが今まで訓練されたアイデアを混ぜ合わせて出してきているので、平均くらいのアイデアです。でも、自分では思いつかなかったり、それをきっかけに自分でもっとおもしろいことに発展できたりする可能性はあります。人間の創造に替わるのではなく、手助けしてくれる存在ってことですね。

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データ分析

AIアルゴリズムは、人間では見逃すかもしれないパターンや関連性を見つけながら、大量のデータを驚異的な速さで処理することができます。この分析技術は、交通の最適化から脳スキャンの解釈まで、あらゆるものに使用されています。特に膨大な量のデータを処理する必要がある場合に活用されています。

もしかすると、データの分析に関しては普段の生活に取り入れられるAIの使用例ではないかもしれませんが、今後数年のうちに恩恵を受ける可能性は十分にありますよね。医療診断の正確さを分析するとか、効率のいい地下鉄の乗り換え時刻表とか。この先普段の生活にも入ってくるものかもしれません。

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