(以下全てイラスト:たまご)

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『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさん。今回のテーマは「熱中症」です。

【最終コマ】登山中に自分の身に異変を感じたら、これからは…

* * * * * * *

なぜか調子が出ない…

登山中になんだか調子が出ない…なんてことはありませんか?


【1】

その原因として、気分的なものはもちろん、さまざまな体調不良があるかと思います。

ただ夏場は、気付かないうちに熱中症にかかってしまうケースがとても多いようです。


【2】

私自身は登山の最中に動けなくなるほどの熱中症になったことはありません。でも振り返れば、なりかけたことは何度かあったように思います。

今回その時のことを思い出してみました。


【3】

頭の中がまとまらなくなっていく…

その日。


【4】

「今日はなんだか調子が悪いなあ。なぜだ?」と感じつつも、とりあえず、いつもより遅いペースで歩き続けていました。

しかし、気づくと徐々に、頭の中がまとまらなくなっていくではありませんか。


【5】

途中からなぜか「山小屋に着いたら炭酸ジュースを飲む」ということしか考えられなくなり、そのあと、寒気を感じるように…。

「これはヤバイ!」と判断した私は、その場ですぐに休憩をとりました。


【6】

まずは水分と塩タブレットを摂取し、それから20分ほどシッカリと休憩。

すると幸いにも体調が復活。そこから目的地まで無事に歩くことができました。

登山仲間がいたら

今考えれば、動けなくなる前のあの時点で、止まって休んで本当に良かったと思います。

こういう時、登山仲間と一緒だと、どうなんでしょう?


【7】

仲間がいることで、自分では気が付かなかった体調不良に気付いてもらえたり、飲み物を分けてもらう、もしくは持ち物を持ってもらったり、救助を読んでもらったり、と何かしらのフォローをしてもらえるのかもしれません。

ですが、反対に「迷惑をかけたくない!」と頑張りすぎてしまう方もいそうです。


【8】

私自身、友人たちと登山へ行っていた頃は、ちょっと調子が悪いくらいなら、我慢して登り続けていた気がします。

ただ、これはハッキリ言えますが、体調が悪くなってきたら、迷わず休む勇気を。そしてとにかく仲間に早めに伝えることが大切。倒れてしまってからでは遅いのです。


【9】

私の熱中症対策

そんなこんなを経験した私が、今個人的に心がけている熱中症対策をご紹介。

それは、まず日常から汗をかくような習慣をつけておくということです。

たとえば暑い日、準備をしたうえで軽く近所を歩いたりして、意識的に暑さに慣れるようにしています。


【10】

あとは登山開始前に、しっかりとご飯を食べておくということ。そして登山中は水分補給を常に心がける、ということです。

ちなみに水分補給という意味では、具体的にハイドレーションパックに2.5Lほどの水、500ml程度のペットボトルのスポーツドリンク、そして塩タブレットを直ぐに取り出せる場所に絶えず入れるようにしています。

それでもダメなら…。

登山を中止し、下山の一択。

「原因は分からないけれど、何だか今日は調子が悪いな…」は<フラグがたった>と判断して間違いないと思います。