高校時代の安楽智大(写真:岡沢克郎/アフロ)

写真拡大

ショッキングなニュースが飛び込んできた。楽天の安楽智大がチームメートにパワーハラスメントをしていたことが2023年11月25日、複数のメディア報道で報じられた。球団は事実関係を調査しているという。

「外部の人間が入れない場所で何が起きているか分かりません」

安楽は済美高でエースとしてセンバツ準優勝に導くなど、アマチュア時代から名を馳せていた。14年ドラフト1位で楽天に入団。度重なる故障でなかなか1軍に定着できなかったが、20年以降はセットアッパーで頭角を現した。21年から3年連続50試合以上登板し、今季は57試合登板で3勝2敗10ホールド、防御率3.04をマーク。勝負の分岐点となる場面で起用され、首脳陣の信頼は厚かった。

スポーツ紙デスクは安楽についてこう語る。

「過去に取材した時は無礼な態度をとるわけではなく、メディアにしっかり受け答えしていた。ただ、選手ロッカーなど外部の人間が入れない場所で何が起きているか分かりません。安楽にとってはコミュニケーションの一環だったかもしれないけど、報道されているような行為を本当にやっていたなら、明らかに一線を越えている。厳しい処分は必至でしょう」

球団がどのような判断を下すか。そして、安楽の今後の去就が注目される。(中町顕吾)