2023年5月11日に開催されたGoogleの開発者向けイベント「Google I/O 2023」で、Googleが蓄積してきた3D地図データを3Dモデルとして提供するシステム「Photorealistic 3D Tiles」が発表されました。このPhotorealistic 3D TilesとチャットAI「ChatGPT」、ゲームエンジン「Unreal Engine 5」を組み合わせて開発された「紙飛行機で世界中を飛び回れるゲーム」のデモ映像が公開されています。

Unreal Engine 5 with Google Photorealistic 3D Tiles & ChatGPT - YouTube

画面内に真っすぐ飛び続ける紙飛行機が表示されています。



画面内に表示された入力欄に「私をオランダの中心部に連れてって」と入力。



すると、紙飛行機がワープ空間に突入しました。



ワープ空間を抜けるとオランダの中央に位置するユトレヒトに到着。



紙飛行機を操作してユトレヒトの上空を自由に飛び回れます。



旋回する際は、画面が横に傾きます。



今度は「私をノイシュヴァンシュタイン城に連れてって」と入力。



するとノイシュヴァンシュタイン城の近辺にワープしました。



ノイシュヴァンシュタイン城は画面の奥に小さく映っています。



紙飛行機を操ってノイシュヴァンシュタイン城のすぐ近くまで接近可能。ノイシュヴァンシュタイン城はかなり詳細に描画されています。



「私を○○に連れてって」という指示は具体的な地名や建物名を入力しなくてもOK。例えば、以下の画面では「私をヨーロッパで一番のサッカーチームに連れてって」と入力しています。



到着した場所はスペインのバルセロナ。ここは人気サッカーチーム「FCバルセロナ」の本拠地です。



建物が規則的に並んでいるのが特徴的です。



「紙飛行機で世界中を飛び回れるゲーム」は3Dモーションアーティストとして活動するNils Bakker氏によって開発されたもので、「Photorealistic 3D Tiles」「ChatGPT」「Unreal Engine 5」が用いられています。開発に関する技術的な詳細は以下のリンク先で確認できます。

Google Photorealistic 3D Tiles & Unreal Engine - Nils Bakker

https://archive.is/oxZKS