タイププロジェクトは2月2日、四季フォントプロジェクトの第三弾として、氷柱をイメージした「TPつらら」を、タイププロジェクトのサブスクリプションサービス「TPコネクト」にて提供を開始した。

「TPつらら」は、冬の冷たい空気が生み出す氷柱をイメージ

「TPつらら」は、冬の冷たい空気が生み出す氷柱をイメージした書体。藤原俊成の筆跡を仮名デザインのモデルにした、強い個性をもちながらも現代的な場面で活用できる。

冷え・寂び・枯れに残る艶のエッセンスを注入した書体デザインで、欧文は、つららの鋭さを表現するため、ペンによる筆記をベースに書体づくりをおこない、引き締まった空気を感じさせる書体に仕上げ、漢字は、縦画の起筆とウロコの尖り具合が仮名とマッチする濱明朝のヘッドラインを組み合わせている。

鋭い印象のハイコントラストを軸に、EL(Extra Light)からH(Heavy)の6つのウエイトで構成され、L(Light)からR(Regular)が、ベースにした俊成の筆跡に近い太さとなっている。TPつららの詳細についてはこちらのページで参照できる。

「TPつらら」はELからHの6つのウエイトで構成される

TPつららは、AXIS Fontファミリー、TP明朝、TPスカイファミリー、SST JP、TP国立公園明朝、都市フォントおよび四季フォントシリーズのすべての書体ファミリーを年間定額で利用できるサブスクリプションサービス「TPコネクト」で利用可能。 TPコネクトの料金は年額30,000円。

タイププロジェクトの代表取締役・鈴木功氏は、次のように述べている。「藤原定家の文字も個性的ですが、実父である俊成の字もほかに類を見ない独特な姿をしています。心敬の『氷ばかり艶なるはなし』という言葉は、俊成に通じる美意識が感じられます。TPつららは、その俊成の文字の魅力を保ったまま現代に通用する書体へと仕上げたと自負しています。四季フォントの見どころのひとつである、漢字と仮名、和文と欧文の響き合いをお楽しみください」