高精度なチャットAI「ChatGPT」は、2022年11月30日に発表されて以降、その性能の高さから大きな注目を集めています。そんなChatGPTの月間アクティブユーザー数が1億人に到達し、史上最速で成長しているアプリケーションとなったことが明らかになりました。

ChatGPT introduced AI to the masses, sparked investor interest

https://www.cnbc.com/2023/02/02/chatgpt-introduced-ai-to-the-masses-and-its-already-affecting-us-.html

ChatGPT sets record for fastest-growing user base - analyst note | Reuters

https://www.reuters.com/technology/chatgpt-sets-record-fastest-growing-user-base-analyst-note-2023-02-01/

ChatGPTは入力した文章に対して自然の言語で応答してくれるAIで、大学レベルの自由記述問題に回答したり、ロースクールの試験に合格したりと非常に高い性能を誇ります。そんなChatGPTは世界中で大きく注目されており、スタンフォード大学で実施されたアンケートでは学生の17%が「試験や課題にChatGPTを利用している」と回答するなど、利用範囲が急速に拡大しています。

新たに、大手金融機関のUBSが報告した調査結果によると、2023年1月におけるChatGPTの月間アクティブユーザー数は1億人に達し、1日当たりのユニークユーザーは1300万に及んだとのこと。ロイターは「TikTokは、ユーザー数1億人を達成するまでに約9カ月、Instagramは2年半を要しました」と述べ、ChatGPTの驚異的な成長速度を強調しています。

ChatGPT登場のインパクトは大手テクノロジー企業も揺るがしています。例えば、MicrosoftはChatGPTの開発元であるOpenAIとの長期的なパートナーシップを締結しており、OpenAIが開発している次世代文章生成AIを検索エンジン「Bing」に搭載予定であることも報じられています。

MicrosoftがChatGPTより高速なGPT-4を検索エンジンのBingに搭載へ - GIGAZINE



また、GoogleはChatGPTの登場に際して「コードレッド」を宣言し、ChatGPTによる既存の検索エンジン駆逐の脅威に対応するために社内チームを再編成しました。2023年2月にはGoogleがChatGPTに似たチャットAIを開発中であることも報じられており、今後の動向に注目が集まっています。

ChatGPTのリリースでGoogleは「コードレッド」を宣言、AIチャットボットが検索ビジネスにもたらす脅威に対応するためにチームを再割り当て - GIGAZINE



なお、OpenAIはChatGPTに「混雑時の優先接続」「新機能への早期アクセス」といった特典を付与した有料プラン「ChatGPT Plus」を2023年2月1日に提供開始しています。記事作成時点では「ChatGPT Plus」はアメリカのみで利用可能ですが、OpenAIはサービス地域を拡大する姿勢を示しています。

月額2600円で使える有料版「ChatGPT Plus」がついに登場 - GIGAZINE